悦楽の世界へ

brainstormww2006-10-07

たまにはクルマのことでも。
現在乗っている車は、1992年9月に購入し、ついに満14歳を超えました。パチパチ。普通だったら、2回分減価償却してるところですが、いまだ至って元気いっぱい。フレームはさすがに強度が下がってきてるものの、総走行距離12万キロを超えた現在でも、街中をキビキビと走り回ります。燃費も、昔に比べれば下がってきたものの、街乗りでリッター8〜9キロ、高速なら12キロと、まだまだイケます。
このクルマを、いまだ飽きることなく楽しめるのは、その明快なコンセプトにあるのでしょう。まずなんといってもハンドリングがいい!! かなり短目のホイールベースと乾燥重量980キロの軽量ボディに、7,200回転のトップエンドまできれいに吹け切る直列4気筒1,600ccエンジンを搭載。Momoの小径ハンドルはロックトゥーロック2.5回転で、しかも遊びが少ないので、ちょっと切っただけでもクッと方向を変えてくれます。クロースレシオの5速マニュアルギアは手首だけでシフトアップ・ダウンが可能で、120馬力・最大トルク14.0Kg.・mというむしろ非力なエンジンを全力で弾かせ、軽快な加速感を味わわせてくれるのです。

この車、秋口の季節は暑くもなく寒くもない、ベストドライビングシーズンと言えるでしょう。購入当初に比べると、最近は土日もそこそこ忙しく遠出することが減ったので、走行距離も伸びなくなりましたが、まだチョイ乗りでも十分そのドライビングフィールを満喫させてくれる、週末の活性剤ですね。とくに週末に仕事をする場合は、車で会社に来れば、「帰りはドライブだ」と思うと、仕事そのものも結構気楽になれるのが、不思議なところです。

特徴とは長所と短所が共存すること。あとはそれを自分が捉えるか、ですよね!!

さて、ここまでベタ褒めしている自分の車ですが、客観的に見てみれば、誰にとってもいい車ではございません。車重が軽いということは、乗り心地が悪く、とくにでこぼこ道ではショックがモロに伝わってきます。ホイールベースが短いということは、直進安定性が低く、高速ではハンドルをしっかり握っていないと、車線がブレてきます。非力でトランクが小さいので、荷物もほんのちょっとしか積めません。あれっ? いい車のはずが、短所ばっかりジャン?
というわけで、改めて言うのもなんですが、どんなものでも、特徴とは良く取ることも悪く取ることが可能です。あとは自分(あるいは周囲)がそれをどう捉えるか、それを誰にも負けない強みとして主張していけるかどうか次第なのでしょう。そして個性を重視し、時として人の批評・批判を気にしないこと。周囲の目を気にして、没個性になってしまったら、それこそ元も戸もないですから。

というわけで、この特徴ある車には、本当に全然走れなくなるまで、とことん乗り続けようと思ってます。どこまでいけるかわからないけど、よろしく頼むぜ、相棒くん。

石崎 浩之
国際ビジネスコンサルタント (http://www.brainstormww.com/