出産育児一時金の直接支払制度

今日は、しとしとと秋雨の降る肌寒い日になりました。
こんな日は、助産所も静かで落ち着いている感じがします。
お気に入りの入浴剤を入れて、半身浴しながら読書・・・なんてしたいですが、子どもが小さいうちは、お風呂タイムも遊びながら、ですよね。
最近は、私が手作り石けんにはまり出したので、石けんや香りも遊びの一つに加わりました〜

さて、いよいよ明日から、出産育児一時金の直接支払制度が開始します!

今までは、出産育児一時金というのは、基本的には産婦さん(あるいはだんなさま)の入っている健康保険組合から、産婦さんに振り込まれる制度でした。
出産してから、病院・助産院や自治体の証明をもらって保険組合に申請するので、実際に振り込まれるまでに出産後1ケ月くらいかかっていました。
そうすると、病院や助産院への出産費用の支払いは、一旦、産婦さん本人に支払って頂くので、出産費用がどんどん値上がりしている現在では、家計への負担がかなり大きかったと思います。

とてもじゃないけど、家計から支払う余裕がない、という方のためには、「出産育児一時金の受け取り代理人制度」というものがあり、出産間近に健康保険組合で手続きすると、保険組合から出産した病院や助産院に直接振り込んでもらうこともできました。
また、出産育児一時金の貸付制度というものもあり、前借りできる制度もありました。

明日から導入される直接支払制度というのは、健康保険組合から、直接、出産した病院や助産院へお金が振り込まれる制度です。
これに伴って、出産育児一時金も38万円から42万円になりました。(健康保険組合によっては、もっと多いかもしれません)
これなら、家計の負担はずっと楽になりますね!(少子化も改善するかも?!)42万円を超えた分だけ、出産した病院・助産院に支払えばいいのです。
病院や助産院も、出産費用を払わずに逃げてしまう方が大分少なくなるでしょうから、大助かり!・・・のはずですが・・・

病院や助産院としては、導入し始めの2カ月間は、出産費用の収入がなくなってしまうので、経営が苦しくなります。
産科だけの医療機関は、特に「黒字倒産」なんてことも・・・いずれにしても、借金を負うことになるところも少なくありません。

そこで、厚生労働省から「原則開始するが、準備の間に合わない医療機関については、その旨掲示して、適用を最長6カ月間猶予する」との通知が出ました。
だから、病院や助産院によっては、出産育児一時金の直接支払制度を導入していません、というところもあるかもしれません。
そのような病院・助産院で、どうしても、直接支払制度を利用したい、という場合には、直接、その窓口へご相談していただければ、対応してくれると思います。