「分析化学で、人生のスイッチが入った!」化学者の卵をインタビュー

こんにちは!アビーです。今日は、何やらプロのカメラマンさんが実験室をウロウロ・・・そして実験器具を構えた学生をパシャリ!

いったい何をしているかというと、「未来サクセスBOOK」という本を作るため、本校の学生を取材していたのでした。この本は(社)大阪府専修学校各種学校連合会により作成されるものであり、本組織の副会長をしている本校校長が企画したもの。大阪府内高校1、2年生全員に配布される予定です。ここには、様々な専門学校生たちの日々の学校生活やその中での成長、そして将来のビジョンなどが紹介される予定であり、高校生のキャリア教育・職業教育のために活用されます。化学者を目指す本校の学生代表としてインタビューに答えてくれたのは、有機テクノロジー学科2年のNさん!

写真撮影の後は、Nさんの現在の学生生活の様子や夢などについてインタビューです。

始めはちょっと緊張気味だったNさんでしたが、インタビュアーさんの絶妙な合いの手にすっかりリラックスし、赤裸々トークを炸裂させていました。その一部をご紹介しましょう。


―将来、どんな化学者になりたい、という夢はありますか?

「将来は、いろいろなモノを生み出せる、研究開発の現場で活躍できる化学者になりたいです。現在有機テクノロジー学科という学科で、ものづくりに不可欠な合成の技術や、出来上がったものを分析する技術を勉強していますが、この知識や技術は本当に広い分野で使われているんです。これらが無ければ新しいものは生まれないし、身の回りのモノについて、それが何なのかということも安全なのかどうかも分かりません。こうやって自分が身に付けた技術の大切さをどんどん実感するようになって、もっともっと勉強したいって思うようになってきました。卒業研究でも、新しい機能を持った素材の開発を行う予定ですが、将来仕事として自分自身の手で新しいものを生み出すのが楽しみです。」


 ―なぜこの学校に入学しようと思ったのですか?

「きっかけは大学受験の不合格だったんです。化学の道に進みたいなという思いはやっぱりあって、化学があんまり得意じゃなくても1から勉強できるこの専門学校に進路変更しました。今思えば高校のときは化学が得意じゃなかったんです。大学を目指して勉強していた時も、その先はどうするかという目標はまったく見えていなかったので、モチベーションも低かったし・・・でも、この専門学校に入学してからは、将来こうなりたい!こんな技術をもっと身に付けたい!という目標があるので、毎日とても楽しいです。」


―学校生活はどうですか?

「週に丸2日は実験ができて、本当に楽しいです。実験中に『なんでこんな風になるんだろう?』という疑問があっても、ちゃんと後から講義で習って納得しますし、逆に講義で『これってどういうこと?』とイメージが湧かないことがあっても、後日の実験でそれを体で理解できる機会が用意されている。そうやって頭の中にある点と点の知識がどんどん線でつながっていくようで、今は何かわからないことがあっても『後で理解できるときがくるんだ』と思うとむしろワクワクしてしまいます(笑)。学べば学ぶほど分析も合成も楽しくてたまらなくなってきました。本当にこの学問に出会えてよかった!って思っています。」

高校のときはモチベーションも低く、あんまり前向きではなかったというNさん。しかし、今は「まるでスイッチが入ったよう!」と自ら言い切るくらい、毎日活き活きワクワクしながら前に向かって突進しています。そのスイッチが入るきっかけになったのは「理解できたときの喜び」と「実験の楽しさ」。ここからNさんの可能性はどんどん広がっていったのです。

入学して約1か月の1年生も、「分析化学、楽しすぎて、やばいです!(笑)」とインタビュアーさんに対して、はしゃいでしまうほどのめり込んでいるNさんに続くことはできるでしょうか?では、その可能性を探るため、次に1年生の実験の様子をレポートします。
レポートは、アビーから引き継ぎ、「ぱすた先生」にお願いしましょう!

byアビー



その頃、一年生は?

はい、ぱすたです!
基礎化学実験に取り組んでいる、1年生の様子を見てみましょう。1年生も授業が始まって1カ月が経ち、実験にも慣れてきた頃です。今日の実験では、ほうれん草の中から色素成分を取り出し、その色素を分離する実験です。1年生医療からだ高度分析学科Kさんは「実験は楽しいです。思ってもいない結果が出ることがあり、不思議ですが、そのような結果が出た原因を探求することも楽しいです。」とコメントしています。実験は必ずしも、自分の思っている結果が出るものではありません。予想外の結果が出たときこそがチャンスですね。一生懸命に勉強しましょう。

隣の実験室では、同じ基礎化学実験で1年生生命バイオ分析化学科のグループが実験をしています。中和滴定で塩酸を水酸化ナトリウム水溶液で滴定し、pHの変化を調べる実験です。T君は「ビュレットを使って1滴ずつ水酸化ナトリウム水溶液を滴下するのに苦労をしています。少しずつは慣れてきました。実験は本当に楽しいです。」と力強いコメントをしてくれました。この「楽しい!」が「もっと実験したい、もっと理解したい」に繋がり、化学者への大きな機動力になります。実験が楽しいと言う学生の姿は教員にとって励みになりますし、何より、彼らの今後の成長に大いに期待です!


「分化祭(分析化学のお祭り)」の準備も着々と・・・

話しは変わりますが、休み時間には、分化祭の準備が着々と進んできました。昼休みに分化祭の実行委員会が行われました。実行委員長の2年生資源分析化学科Iさんがとりまとめを行っています。今日は、広報案が決まりました。Iさんは「委員長として学校全体で、先輩・後輩の枠を超えてみんなが楽しむことができる分化祭にしたい!!」と気合いが入っていました。この気合いに負けずに私「ぱすた」も分化祭の準備をサポートしていきたいです。分化祭の詳細が決まりましたら、このブログでもご紹介しますので、楽しみにしておいてくださいね。

byぱすた