寒波再来 サラリーマン川柳 黄金より貴重だったもの
舞鶴に大雪警報発令中。
明後日の最低気温はマイナス5度…
本日は兼務寺院の多禰寺へ留守番に。
標高が高いので下界より雪が多い。
本堂の前に巨大な雪壁が。
ただあと1週間もすれば気候が緩む気配。
今年は除雪に次ぐ除雪だったが、後一息。
【頑張って除雪していると時々、小さなエスキモーみたいなのがやってきて除雪を手伝ってくれます】
夕方、山寺に帰ると山門を小さなタヌキがうろうろしていた。
相変わらず痩せている。
先日、みかけたのと同じタヌキらしい。
山門の脇に餌が置いてあるので食べてくれるといのだが。
毎年愉しみにしている「サラリーマン川柳」が発表された。
応募総数2万通から選ばれた100選である。
これほしい 娘のプレゼン ジョブズ並み
携帯に やっと慣れたら 皆スマホ
がんばろう 日本とあんた 妻が言う
電光板 流れる文字は 節電中
- 作者: 邦光史郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/12
- メディア: 単行本
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20年ほどまえに多禰寺の歴史を冊子にしたのだが、ようやく在庫がなくなって再版してもらおうとしたら、もう原版が残っていなかった。多分、スキャナーで取り込めば同様のものはできるのだろう。思案中である。
特に丹(朱)と多禰寺の関わりについて補説したいのだが奈何せん資料が少ない。
『水銀は朱砂、丹砂という形で採掘され、原始時代は魔除けの呪術に用いられ、古代では寺院建築の防腐、装飾のために塗られた、いわゆる青丹よしの丹塗りの原料で、仏像や仏具の金メッキの触媒となり、鏡や刀剣の研磨材料でもあった。また古代には薬用として仙人の薬、仙薬として用いられた。ただし水銀そのものは猛毒を伴う。』(「朱の伝説」)
邦光史郎氏の「朱の伝説 古代史の謎」(集英社)を暇な時にパラ読みしているが長年翌和らなかったことがかなり深められた気がする。最近読んだ中では出色に面白い。
関心の或る方の為に要点を書きだしてみる。
・朱赤は太陽の色であり、血の赤さでもある。
・朱には除魔の力があると信じられた。腰巻や褌を赤色にした
・赤色はハレの色であり、赤飯の赤もそれに由来する。
・赤は火の色であり、朱塗は清浄浄化を意味する。
・朱は防腐剤であり古墳に朱が使われることがおおかった。
・古代は黄金の産出が少なく、黄金より朱が珍重された。莫大な富を築いたものも少なくない。
・採掘した辰砂から朱を作る技術者は大陸から移り住んだ可能性がある。彼らは水銀鉱脈が尽きると次の鉱脈を求めて西九州から東遷していった。
・仏教文化の象徴である仏像、仏具、壁画、古墳内の装飾に朱が用いられた。
東大寺の大仏も水銀を用いたアマルガム法による金メッキによって金色に輝いていた。
・黄金の精錬にも水銀が必要である。
・古代では大分県海部郡の丹生が日本最大の朱の産地であった。また伊勢の丹生郷も日本有数の朱の産地であった。
【オマケ】
最近、徳井氏の妄想漫才にハマってます。
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