グランプリシリーズ:アメリカ大会

caltec2011-10-24



女子シングルに関しては、出場者の顔ぶれから、優勝争いは、去年のグランプリシリーズのファイナル出場者、シズニー VS コストナー2人の対決に絞られた感じ。両者とも以前は好・不出来の波が激しいタイプの選手だったのが、先シーズンからコンスタントに試合で実力を出せるようになってきたため、今回のフリーでいかにミスを少なくできるか、が勝敗の分かれ目。


結果としては、両者ともにジャンプのミスがあったものの、スピン等で加点要素が多かったシズニーが辛くも僅差で優勝、といった結果。


シズニーは、表現力・スケーティング力・スピン・スパイラルが素晴らしく、苦手だったジャンプも安定してきていることから、これからの試合でも確実に上位になる、そんな選手に成長した印象を受けた。


実は、今回一番気になったのが、コストナーの底力。今まで競技会における彼女のパフォーマンスで、ショート・フリー両方でパーフェクトな滑りを一度も観たことがない。が、それなりの成績・点数を得ているのも事実で、彼女がすべてにおいてパーフェクトに滑ったときの点数がいかほどのものか、ということが今回の試合を見てとても気になった。


基本的にジャンプは加点がもらえるジャンプであるし、ステップもディープエッジに乗り、高得点が狙える。スピンもそこそこ。スケーティング力や、表現力もあるし、、、と考えると、キム・ヨナに匹敵するくらいの力を持っていてもおかしくはないのだが、それが試合で発揮できないところが、コストナーコストナーたるところか。

フィギュア:今井遥、自己最高の4位 GP開幕戦


オンタリオ(米カリフォルニア州)小坂大】


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの開幕戦、スケートアメリカ最終日は23日、女子フリーなどがあり、前日のショートプログラム(SP)で4位の今井遥(東京・日本橋女学館高)は88.27点で合計142.94点となり、GPシリーズ自己最高の4位に入った。


昨季のGPファイナル女王でSP首位のアリサ・シズニー(米国)がSP2位のカロリナ・コストナー(イタリア)を0.13点差でかわし、合計177.48点で優勝した。


ペアは昨季の世界選手権を制したアリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー(ドイツ)組が183.98点で優勝した。


◇シズニー「ベストではなかった」


(ジャンプで転倒して)シーズンが始まったばかりだったから、ベストの演技ではなかった。(先に滑った)コストナーの得点を聞いて、しっかり滑らなければと思った。演技が終わったときは勝ったとの確信はもてなかった。米国で優勝できるのは特別な気持ち。


毎日新聞 2011年10月24日 10時56分(最終更新 10月24日 11時10分))


今井選手はジャンプのミスが惜しかったです。表彰台にあと一歩というところだったので、例えばループやダブルアクセルのランディングがひとつクリーンになっていれば、ブロンズ色のメダルを獲得していたと思います。


しかし、昨日のSPで感じた、彼女が「踊れる子」であることは今日のフリーの演技でも証明できたわけで、この時期にPCSでも点数を稼げることをアピールできただけでも、今後の上位を狙う上では良い収穫だったと思います。

フィギュア:4位の今井「もっとできた」 骨折から復帰


GPシリーズ参戦2年目で自己最高の4位とはいえ、18歳の今井は満足していない。演技を終えて「もっと、もっとできたとの思いがある」と、真っ先に反省を口にした。


出だしの3回転−2回転の連続ジャンプは無難にまとめたが、3回転トーループで尻もちをつきながら転倒した。「まさか転ぶとは思わなかった。びっくりしてペースが乱れた」と今井。その後は、ジャンプで2度、回転不足を指摘された。


夏に右足甲を疲労骨折して約1カ月間、滑ることができなかった。先月半ばからようやくジャンプを跳べるようになったが「今回は時間がなかった」。演技構成の内容を落として臨んだうえに、失敗も出てしまったのだから悔いは残る。


一方で、ジャンプを跳べない間に磨いたスケート技術はある程度は認められて「しっかり評価してもらってうれしい」と前向きな部分もある。次に出場するのは11月末の第6戦ロシア杯。しっかり練習を重ねて、真の実力を見せたい。【小坂大】


毎日新聞 2011年10月24日 10時59分(最終更新 10月24日 13時08分))



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