ウィーン −アウグスティナー教会− (5月6日)
滞在3日目。
朝8時半にホテルのロビーに集合して、最初の目的地・王宮に向けて出発です。
王宮は、13世紀から20世紀に至るまで神聖ローマ帝国やそれに続くオーストリア帝国の皇帝として
ヨーロッパに君臨したハプスブルク家の居城でした。
現在、その大部分が美術館や博物館、図書館、庭園などとして一般公開されています。
王宮に着いて、まず訪れたのはアウグスティナー教会。
神聖ローマ帝国の近代化に大きく貢献したマリア=テレジアと夫・フランツ1世や、
フランス皇帝・ナポレオンとハプスブルク家出身の妻・マリー=ルイーズの結婚式が
行われるなど、大変由緒ある教会です。
外観は簡素でしたが、中に入ると祭壇や照明はさすがにキレイです。
なかでも目を引いたのは、教会内にあるお墓。
さっき出てきたマリア=テレジアが溺愛する娘のために作ったものです。
(全体のカンジ)
お墓の奥へ入る葬儀の参列者の様子が、一人ひとり(と一匹)美しく精巧な彫刻で描かれています。
(天使もライオンも同じ。特にライオンの悲しみっぷりがハンパないです)
ただ、その娘さん、結局ここには埋葬されてないらしいです。
せっかく作ったのに。
ウィーン −王宮礼拝堂−
教会を出て、広場を抜け、王宮礼拝堂へ。
この日は日曜日。
礼拝堂でのミサを見学します。
ここのミサで賛美歌を歌うのは、ウィーン少年合唱団。
既に入口には見学希望者たちの行列ができてましたが、前もって予約していた僕らは
それを横目にすんなり礼拝堂に入りました。
僕らが通されたのは、2階の小さな部屋。
その部屋も既に人がいっぱいで、ミサの様子を直接見ることはできませんでした。
ミサは約1時間ほど。
キリスト教徒じゃない自分にとって、ミサはもちろん初めて。全てが新鮮です。
とりあえず周りの様子に合わせつつ、席を立ったり座ったり、僕らのいる部屋まで回ってきた
神父さん(?)から小さな薄いせんべいらしきものを食べさせてもらったり、お布施したりと
色々貴重な経験ができました。
ウィーン少年合唱団も、とても素晴らしい歌声でした。
メンバーに、白人はもちろんですが、アフリカ系やアジア系の子たちもいたのが意外でした。
先入観ってこわいです。
ミサの後、礼拝堂から広場に出ると、合唱団の子たちがお客さん達に取り囲まれて写真攻めに
遭ってたので、僕らも便乗して一緒に撮ってもらいました。
彼らも今はこうして周囲からチヤホヤされていますが、やがて声変わりが始まると
合唱団を辞めなければなりません。
そして辞めた後は、多くが普通の男の子に戻ってしまうワケで、そのギャップに戸惑ったり
悩んだりする子もいるらしいです。
写真撮影を終えて、英雄広場を横切り、幹線道路に出ました。
そこで待っていたバスに乗り込み、次の場所へ向かいます。
(英雄広場にあったカール大公像。ナポレオンを初めて戦いで破った人物だそうです)
(同じく英雄広場のプリンツ・オイゲン像。トルコとの戦いで活躍したフランス出身の貴族)
今回はここまで。