ハルシュタット (5月7日)


バスを降りると、結構肌寒い。
高いところまで上って来たことを改めて感じました。



観光の前にまずはレストランで昼食です。


前菜は白アスパラガスのサラダ。
ちょうど旬だったそうです。

(アスパラがデカい。)




メインはマス料理。
きれいに骨が取ってあって食べやすいし、美味しかったです。

オーストリアは内陸なので、魚といえば川魚)




食事のお供はビール。これも美味い。

(“Stiegl”っていう銘柄。この地域一帯を中心に出回ってる模様)





食事も終わって、いよいよ市街地へ。
ここは街全体が世界遺産に登録されています。



ハルシュタットの街は山と湖に挟まれた土地に作られています。
小ぢんまりとしていて、これを“街”と言っていいのかどうかも微妙なくらいの大きさ。


家々が寄り集まっている様子は、周りの自然とあいまって、とても風情があります。



(眺望スポットから。湖畔ギリギリまで建物があります)




(同じ場所から対岸を臨む。5月だけど、山には雪)




(斜面にへばりつくように建つ家々)




19世紀中頃、ここでケルト人の遺跡が発見されました。
発掘調査の結果、紀元前800年〜紀元前500年頃にかけて、彼らはこの地域一帯に
高度な文明(ハルシュタット文明)を築いていたことが分かりました。



(発掘された遺構。お店の地下にありました。)




ここや次に訪れるザルツブルクを含む地域は、昔から岩塩が採れる場所として知られていました。
その証拠に、ハルシュタットの“ハル”はケルト人の言葉で、ザルツブルクの“ザルツ”はドイツ語で、
それぞれ「塩」を意味します。


現在よりも格段に貴重だった塩は、支配者たちの重要な資金源になっていたようです。


特にハプスブルク家は、この地域を「御料地」として直接の管理下に置いていたので、
この辺は“ザルツカンマーグート(塩の御料地)”とも呼ばれています。


今では塩の生産もだいぶ下火になったようですが、みやげ物屋には必ず現地産の塩が売られています。




(市街地の中心にある広場)




洋梨の木。家の方に伸びてくる枝はこまめに剪定しているとか)



2時間ほど滞在した後、ハルシュタットを後にしました。


今回はここまで。