蒼穹のカルマ2 読了

蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)

「―ッけ、結婚してください―ッ!」鷹崎駆真に、出会い頭にプロポーズしてきた新人騎士・松永衛二。しかし急いでいた駆真に男の相手をする暇などない。入念な準備、完璧な計画―そう、すべては二週間後に迫った蒼穹園騎士団内で行われる重要な武会のため…ではなく―在紗の誕生日のために。彼女は手に入れなければならない。何を?在紗のプレゼントを!!急がなければ無くなってしまう。店に着いた駆真の一瞬の油断。振り切ったはずの衛二に再び邪魔をされ、売り切れてしまう商品。こうなったら武会に参加するしかない!!そこにはある心境の変化が。「騎士の誇りに目覚めたんだ」と駆真は宣言するのだが―。

 新キャラ登場の巻。
 駆真は今回も変態でした。にしても、前半は松永がウザくて、とにかくページが進まない。槙奈はかわいいんだけどなー。あ、雑魚3人組は本当に拍子抜け。よく口絵に出してもらえたもんだ。
 そして前巻から引き続きアステナとウタが登場。しつけえよ!


 

サウスバウンド 下 読了

サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を捨てて、南の島に移住することになってしまった。行き着いた先は沖縄の西表島。案の定、父はここでも大騒動をひき起こして…。―型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、新時代の大傑作ビルドゥングスロマン、完結編。

 舞台は中野から沖縄へ。それと同時に話全体の雰囲気もやわらかく、そしてゆったりと変化。
 やっぱりそのせいもあってか、失速した感は否めないかな。そしておもしろいことに、上巻では周りを振り回す側だった二郎が、父や母にはもちろん、桃子にそして姉にまで振り回されるようになってる。そういう意味では二郎は成長できたのかな。
 すごいのが終盤。父が騒ぎを起こすのはもちろん、意気投合した外国人がダイナマイトを爆破させ、父と母は楽園を求めて、子供たちを置いて船出する、という最後まで駆け抜ける。でもなんかよくね? って感じで終わる。読んでよかったと思えた。
 ・・・・・・古本屋に行けば投売りされてるから、読んでみるといいんじゃないかな!