ごぶさた

してます。
もうしばらく前の話ですが授業の最終講評が終了。
反省の多い内容でしたがとりあえず一段落。



反省とともにprojetを振り返る。
課題は小学校。はじめの一月半で、練習用の課題と家具のデザイン。
残りの一月半で本番の小学校の設計。詳しくは一つの敷地に小学校と幼稚園を設計するというもの。


プロジェクトの反省点は、フランス(西洋)における学校のベーシックの理解が不十分だったこと。
本でこっちの色々な学校を参照したり、実際、授業でパリの小学校を見学に行ったけど、
講評会では、その部分の理解のズレが出てしまった。要するになコミュニケーション不足である。
エスキスで大丈夫と思って進めてきた訳だから。


当然だけど、日本とは文化や慣習が異なり、それに伴って建築も変わってくる。
パリの学校は他の建物同様、外部に対してクローズであり、こどもの遊び声とか聞こえないと、
学校と気づかないようなものがたくさんある。広い校庭があるものは少ないし、当然上履きとかはない。
そういった生活様式とそれに伴う建築のつくられ方の差異を正確に理解し、比較して行くことは、
留学における貴重な経験の一つだと思う。
まあ、秋はがんばりたいです。


ついでにフランス人のデザインについて考える。
今回は先生のV.CORNUがアアルト、フォロワーだったということもあるかもしれないけど、
ほとんどの人が、全体が無いというか、便宜主義的な考え方でデザインをしているように感じた。
普通、日本で設計課題をやっていると、人というよりアイデアを覚えていたりするけど、
こっちの人のはみんな似たようなデザインに見える。
エスキスや講評会でも、コンセプトを示したダイアグラムみたいなのは全くなくて、
ひたすらそれぞれの空間性とそれらの関係が問われるという印象。



話によると、今回のクラスは先生のコントロールが結構厳しい授業だったそうで、
もっと自由な授業もたくさんあるそうな。
授業を通して、この一年間スイスやオランダや北欧にみられるような、
「フランスっぽい」建築みたいなのが何となく分かるようになればいいなと思う。


最後にキャンパスの話を。
学校は、パリの19区のCanal de l'ourcqにほど近い場所にあって、僕はそっから歩いて五分とかからない場所に住んでる。
キャンパスは、元々なんかの工場だった場所を改築したものらしい。


こないだは年度末ということで、夜から学校全体がクラブ化するというイベントがあった。
フランス人はほんとイベント好き。