「ニート」って言うな!  ☆☆☆

「ニート」って言うな! (光文社新書)

「ニート」って言うな! (光文社新書)

2月のはじめに読んだ本。身近なところに何人かニートがいるので妙な危機感を覚えつつ衝動買いしてしまった。題名がいじめられっ子の叫びみたいなのは気になる。
一章〜三章まで分かれており、それぞれ筆者が異なる。
この本のキモは一章だ。
「働きもせず学ばず、親のスネをかじっているロクデナシ」というニートが本当に増えているのかをデータを用いて検証。そのようなニートは「事実上増えていない」ということを証明している。増えているのは「失業者」や「病気やケガなどで働けなくなっている人間」ということを指摘し、失業者にニートというレッテルを付け、危機感を抱かない点に関して著者は警告を発している。二章は2ちゃんねるグーグル先生はてなブックマークをフル動員すれば全部得られるような知識のまとめ。三章は…ニートという言葉の歴史みたいなもの。ただ三章の著者は俺より年下でビビる。

早い話、一章だけ見るために古本屋で買うと吉。