インセプション

産業スパイリーダーのコブ(レオナルド・ディカプリオ)は、あるモノを盗む犯罪スペシャリストだ。彼は無防備な睡眠状態の人間の潜在意識、つまり夢から人のアイデアを盗む。そんな彼に新たな依頼が舞い込む。その依頼は極めて成功率が低い、盗むのではなくアイデアを人間に植え付けるインセプション(植え付け)だった…

観賞日2010年8月9日
【85点】


またノーランにはやられたね。
正直…
スッゴい映画です。

何って基本的に全体が。












夢というテーマだからこそだけれども、映像の迫力はハンパじゃない。「観たことない映像」というキャッチフレーズがまさにふさわしい、映像美。しかもよく考えられてるし、予告編で感じた興奮がそのまま本編でも味わえたというのは素晴らしい。最近予告編詐欺多いですしねー




また複雑で練り混まれたプロットを好むノーランらしく、ひじょーに作りこまれた作品。
何重にもからみあう、層状の様々な行動がラストに向けて収束していく様は圧巻と言わざるを得ない。とにかくワクワクした。















複雑で途中でわかんなくなったとか上映時間が長いとか終わったあとにうだうだ言ってる人もいましたが、正直時間忘れて楽しんでました。

とにかくずっと考えながら観ようとすれば、間違いなく観れる作品なんであんまり眠くなることも無い筈。

しかし、最初はとにかく?、?、?の連続なんで、考えながら観ましょう。諦めたらそこで(ry














まぁディカプリオの演じるキャラが若干ながらシャッターアイランドと被ってないか?と思いましたが、最近彼は取り敢えずヒゲを生やして、何かしらの事態に追われてるようですね

渡辺謙もすっかりハリウッド役者が板についてしまって…独特の存在感ありまくり。

地味にアーサー役のジョセフ=ゴードン・レヴィットとかの端役もいい味出していて、観ていて面白い。












夢というテーマ自体は非常に興味深いもので、『パプリカ』というアニメ映画もありましたが、監督のアイデア次第ではどんな飛び道具でも生み出せます。
ノーランは、アイデア泥棒や深層意識のルールを細かく設定しているのでただただ感心するしか無いくらい。



「人間のアイデアがその人にパラサイト(寄生)する…」
人間の意識自体が植えこまれたものかもという訴えは『マトリックス』でもありましたが、今回のほうが断然リアリティが強い。




私達のもっとも身近な「夢」がフューチャーされてるのだから。







とにもかくにも今年マジで良かった作品のひとつに間違いはないでしょう。





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