マジックディスク/ASIAN KUNG-FU GENERATION

アジカン通算六枚目のアルバム。後藤正文(Vo.Gt.)の2010年代に対する決意表明。

マジックディスク

マジックディスク


正直一周目は置いていかれました。あまりの変化っぷりに。
ブラスやらストリングス、パーカッション、ホーンなど今までのアジカンからは考えられなかったサウンドアレンジに。
そしてアルバム全体に渡って自身への挑戦的なナンバーが続く。










個人的にオススメは2、4、7、8、12。












アルバムの開幕曲は、昨年12月にシングルとしてリリースされた「新世紀のラブソング」。
打ち込みによるサウンド。淡々と呟くボーカル。そして次第に曲は壮大なラストへと突入する・・・昨年は困惑したが、今回のアルバムを考えるとこの曲から始まることがなるほどと思える。ここからはまさに00年代を代表するバンドとしてその責任を背負い続けてきたアジカンとしての新たな決意表明なのだと。






<特に名前の無い喜びを集めて いまひとつ抑揚の無い日々に魔法を仕掛けて>
という2.マジックディスクの歌詞はまさに音楽の本質が歌われている。


そして4〜8までの流れの素晴らしさ。切ないサウンドが胸に突き刺さる。
架空生物のブルースはアジカンらしい重く、湿ったようなサウンドながら今までには無かったストリングスという武器でさらにその特性を強化しているようにもみえる。













ソラニンは勿論素晴らしい曲で個人的に今年のTOP10クラスではあるが、今作ではやはりボーナストラックに過ぎない。明らかに他の曲とは毛並みが異なっている。



9の生々しく、シンプルなシンセのアレンジや3の作曲者と作詞者の相違によるズレがあるところをみると個人的には名盤「ソルファ」などにはまだまだ及ばない。
つまり今回はまだまだ発展途上とみる。






次に出るアルバムでどうでるか、ものすごく期待。


ーーーーー

1. 新世紀のラブソング
2. マジックディスク
3. 双子葉
4. さよならロストジェネレイション
5. 迷子犬と雨のビート
6. 青空と黒い猫
7. 架空生物のブルース
8. ラストダンスは悲しみを乗せて
9. マイクロフォン
10. ライジングサン
11. イエス
12.
13. ソラニン