アバター

22世紀の地球、車椅子で不自由な生活をしていた元海兵隊員ジェイク・サリー(サム・ワーシントン)。しかし、彼は亡くなった兄の代わりにアバター計画に巻き込まれてしまう。
アバター計画とは、パンドラという資源の宝庫の惑星で、原住民ナヴィとのコミュニケーションをとるために原住民に似せたボディに自分の意識を転送するというもの。
アバターという新たな「足」を得たジェイクは調査中、惑星の生物に襲われるが原住民の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に救われる。ここからジェイクは部族と関わりだすが、一方で軍は部族を追い出そうとしていた…

観賞日1月5日

【75点】(3D的な意味で)



 新たな娯楽が誕生した。街中にある映画館から違う世界へと「旅立つ」ことが出来るという娯楽だ。
 



 物語はまさに王道。普遍的な物語を作ろうとしたジェームズ・キャメロン監督の意図がうかがえる。タイタニックでも監督は王道とも言うべきラブストーリーを作り上げた。結果として多くの人々に受け入れられ、長く興行収入1位に君臨し続けていたのだろう。物語が読めすぎて、映画をよく観る方には少々重樹が足りないかもしれないが。
 


この映画でもっとも素晴らしい点は惑星パンドラの映像美だ。これまで3D映画は、3D映像をどうにかして強調してみせようということに終始していた。しかし今作は自然に飛び出させる、つまり自身が実際に惑星パンドラにいるかのような錯覚を起こさせるように作られている。
 




また、惑星の原住民ナヴィはぱっと見たところ共感を持てるようなビジュアルではない。しかし、映画を観ていくうちに段々と慣れて、しまいには応援したくなるようになる。




これは我々が始めて外国人と友達になるときの感覚をキャメロン監督が意図的に体験させているためである。見た目が自分たちと異なることではじめは怖く感じるが、触れ合えば自分たちとも分かり合えるということで仲良くなるのだ。その点で「エイリアン」のように気持ち悪くなりすぎず、かといって最初から「グレムリン」のギズモのように最初から可愛すぎないデザインは秀逸だ。
 


完璧主義者の監督らしく、惑星パンドラの舞台設定はあらゆる面で事細かに出来ている。素晴らしい映像美惑星パンドラはコンセプト、設定がしっかりしていて、出来が素晴らしかった。3Dと相まって、日本のショボいCGとはちがう、美しくて入り込める景色が広がります。なにせ言語学者に依頼して新たな言語を作り出したというのだから驚きだ。





また、出てくるクリーチャーはモンハンとかロストプラネットに出てきそうなノリ(笑)リアルモンハンみたいなので、モンハン好きな人でも楽しめるかも惑星SFものが好きな人は単純に楽しめる









確実に今作品が今後の映画の指針となっていくだろう。新たな映画体験を是非映画館で味わって欲しい。