むだい/秀吉

次々と情景が弾けて、溢れ出す

むだい

むだい


秀吉は、群馬出身の3ピースバンド。

その異色のバンド名はVo/G柿澤秀吉の本名から。














特徴は、

まるで情景が浮き上がってくるような、情感溢れるサウンド
時に激しく、時に緩やかに。曲によって情景が変わっていく。

また、ストレートな日本語詞もサウンドに良く合っている。






傾向としては、「Galileo Galilei」「plenty」や「Dirty Old Men」、「THE NOVELS」のような感じ。ボーカルの声色も合わせて、そのへんが好きな方なら問題なく楽しめる。


音が細めのイントロから、太めのサビに移行するという特徴がこれらのバンドが持っている特徴だろう。

どこか冷静な感じのある、
爽やかナヨナヨ系ロック?かな。





個人的には、その細さのせいで印象に残りにくいのが悩みどころだが、
自然にスルスルと耳に入ってくるのは良い点でもある。

長さはミニアルバムくらいだとちょうどいいんだけどねぇ。

12曲〜14曲とかになると、全体としてけっこう好きなアルバムにはなるんだけど、どれがどの曲だったかわからないっていう(笑)


















実は昨年の映画「ソラニン」でも挿入歌に抜擢されていた。
挿入歌はアジカンの色が濃すぎて、全く秀吉の曲があるとは知らなかったが…。


そんな関係からかわからないけれど、
今作のCDジャケットは「ソラニン」原作者、浅野いにを書き下ろし。

















オススメは
1,2,5,6,10








特にお勧めは1.信じなきゃ


上記の特徴が一番良く表れた曲。

裏で鳴るエレキギターの音の浮遊感がたまらないのだが、
もしこのエレキのアレンジがなければあまり特別に感じない曲だっただろう。


ここから動画をどうぞ。






2.は、うって変わって疾走ナンバー。

1.とのギャップが良い感じだ。




6.、10.も疾走系。

若干被っている気もするが、2.とは違って浮遊感も同時に演出している。






全体として00年代らしいなあという印象。

こういうのは好きだけどね。





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1.  信じなきゃ

2.  さざなみ

3.  かっこつけの唄

4.  歩こう

5.  蜃気楼の形

6.  リブル

7.  ひとりひとつぶ

8.  昼と水平線と今日

9.  はじめまして

10. 夕の魔法

11. こだますることだま

12. 無題