- アーティスト: サントラ,菅野祐悟
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2011/03/09
- メディア: CD
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前作、SP -THE MOTION PICTURE-野望編は、コチラから
井上(岡田准一)たちがテロリストの猛攻に遭いながらも、からがら官房長官を無事国会に届けてから2ヵ月後。
尾形(堤真一)はついに、「革命」を実行に移す。
その標的は、麻田内閣の不信任案が決議される国会。
テレビで生中継されている中、大胆かつ大規模なテロの幕が上がるーーー
観賞日
2011年3月20日
【70点】
前作は、ストーリーは二の次の超ノンストップアクション映画に仕上がっていた。それは悪いことではなくて、むしろそこに特化していたから面白さがあったといえるだろう。
この点は、今月初頭のスペシャル番組「SP 革命前日」で証明された。この「革命前日」は前作の野望編1hと新作ドラマ1hで構成されていたわけだが、1hの野望編は肝心のアクションシーンがほとんどカットされ輝きを全くもって失っていた。
あらためて、前作のアクションが如何に重要なものであったかを思い知らされる結果となった。
では、今作はどうか。前作を「動」と定義すると、今作は「静」と言えるだろう。
だが、安心してほしい。だからといってあのハチャメチャアクションが封印されたわけではない。
コンセプトとして、今作は「静」になっているだけだ。それは「如何に銃を撃たないで制圧するか・敵に気づかれずに制圧するか」、「撃つか撃たないか」の点で考えられるだろう。
息もつかせぬほど速いスピードだった前作とは一転、極限の緊張感をかもしだす。
ジェットコースター体験をさせたかった前作とは違って、劇場という箱を利用して緊張感を観客に体感させたかったのだろう。
一発の銃声をやたらとリアルに響くようにする演出は、ビクビクさせるためのもの。
一度その恐怖を味わった観客は、引き金がひかれそうになるたびに身構える。
私の隣の高校生カップルもめっちゃビビッてた。
それこそが制作側の狙い。
まさに大成功だと思う。
緊張感は、ストーリーからも出てくる。
最初から劇場版を目指していた物語の最後ということもあり、今までの謎も大半は明らかになる。
あーなるほど。そう思うシーンも。
また、テレビシリーズのリバプールクリーニングなどが出てくるのも最初から観ている人にとっては嬉しいところ。
やはり、ほぼ全編が国会占拠の部分で構成され、無駄がないのが良かった。
革命編でも国会編でも良いくらいだ。(笑)
岡田准一のアクションは冴えていて、いくつも見せ場がある。
というか独壇場。
緊張感を出すために堤真一や香川照之がこれでもか!っていうくらいアップでじらされるところもあるが、やはりさすが名優。画面が持つ。
そして、注意しておくと謎を意図的に明かさない箇所もある。
だが、それが明かされないからといって憤慨してはいけない。えてして謎を残すというのは、議論させたいからそうするわけだから、怒るのはナンセンス。
しかし個人的にはここが最終的にどうなったんだろう?という疑問はあった。
そこがきっちり描かれていれば、もっと点が上がっていてもおかしくなかった。
続編はあるかもしれない。
というか作れる。
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