GANTZ PERFECT ANSWER

Sound of GANTZ PERFECT ANSWER

Sound of GANTZ PERFECT ANSWER


幼なじみだった玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)は、地下鉄に轢かれて死んだだった。しかし彼らは謎の黒い球体GANTZが置かれたマンションの一室で意識を取り戻す。

そこでは、同じようにガンツに召還された人々が、謎の“星人”の討伐に駆り出されていた。やがて玄野は星人との戦いに順応していくが、激闘のなかで加藤を失ってしまう。

一度は全てを諦めかけた玄野だったが、傍にいてくれる小島多恵(吉高由里子)の存在や「ガンツのポイントを100点稼いで加藤を復活させる」という目標を見つけ、再び戦い始める。
しかしガンツの存在に勘づき、その謎を暴こうとする正体不明の男、怪しい黒服の集団、さらに死んだはずの加藤が現実世界に突如として現われる…



観賞日

2011年5月1日







【60点】





前作のレビューはコチラ↓
http://d.hatena.ne.jp/chairmanzx/20110323/1300893498









何はともあれ、アクションの派手さは十分。

電車のミッションでは、様々な状況がめまぐるしく入れ替わり、展開する。



剣による斬り合いやマシンガンの乱射、果ては走行中の電車に突っ込んだり,
電車をぶった切ったりと多彩なアクションをみせる。



狭い車内だからこそ動きが制限され、カメラワークも生かされる。

あと、車内のオブジェクトを壊して臨場感を出しやすいのも吉だったかもしれない。















後半の市街でのミッションでは、若干町の広さに対して人物が小さく映り、折角のアクションが小ぶりに見えてしまった。

前作のように地下の駐車場や家のガレージ、博物館の展示室など”箱”の方が緊張感を持てて個人的には良かった気もしたが… 
(特に刀によるアクションがかなり増えているので)





















山田孝之演ずるキャラも中盤までは、何だか怪しげで意味ありげで物語のアクセントとして良い感じ「だった」。

そう、「だった」。


後半は、もう…





さらに黒服の集団も序盤は良かったなぁ…という感想。

リーダー格を演じた綾野剛(『仮面ライダー555』『GOLD』『mother』など多数出演)も、なかなか存在感のある悪いイケメンでキャラが立っていたのだが、原作と設定が違うせいか、大した事もない感じに。

「なんでやねんっ!」ってツッコミを入れたくなる。


もっとおいしくしてやれって。
















結局二宮無双か、と。

いや、GANTZって1人がそんな大活躍するストーリーじゃねーから!

だが、ジャニーズだから仕方がない。やはり国内映画ではそうならざるを得ないのが大人の事情だろう。














「終わりよければ全て良し」というが、今作は
「終わりがダメでした」
というパターン。

そう、
オチだ。








問題は、

「PERFECT ANSWER」が、だ。



その「ANSWER」自体にはまあそこまで文句はない。

だが、明らかにご都合主義で色々とつじつまをはしょっている。

もうすこし、”境界線”を心得た終わり方ならだいぶ印象もかわったんだろうに。

いやーーーもったいない。そんな気分がモヤモヤと頭の中に残るスタッフロールでした。




期待をしないで見るのが吉。

そうすれば、面白かったとも思えるかもしれないから。