トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン


1969年、アポロ11号が月面着陸に成功したが実は其処で、過去に月に飛来した物体を調査するという極秘ミッションが行われていた。そこには地球外生命体の痕跡があった。

それから数十年後、悪のディセプティコンとの2度にわたる戦いから、正義のオートボットとともに地球を守ったサム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は無職だった。
大学を卒業し、新たな恋人カーリー(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)と共にワシントンDCで暮らしていたサムは、就職活動を繰り返していた。
しかし、アポロの時代から続く物語が、再び彼を巻き込む戦いが始まろうとしていた…







観賞日

2011年8月15日





【75点】













まさに大作。


3Dを駆使した作品の中でも、『アバター』と並ぶ興奮を観客に覚えさせるエンタテインメントに仕上がった。もちろんシリーズ屈指のトンでもない映画。





本作は3Dで観るのに限る。そこに特化したエンターテインメントだからだ。

奥行きは圧倒的だ。




























最初の予告編を観た時は、思わず興奮させられた。アポロの月面着陸からはじまるこのムービーでは、最初はトランスフォーマーだとわからない。

だが段々、「ん?これは・・・?」となり、予告編の最後で変形が始まり、トランスフォーマーのロゴが完成する。もうこの時点で最高だ。観にいった映画の本編よりもこの予告編に痺れさせられてしまうことも多々あった。





予告編はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rRIf17ntga0


























予告編の興奮そのままに、
本編でもとんでもないシーンが繰り広げられる。

ロボット達が繰り広げる普通のカーチェイスを全く凌駕した白熱のカーチェイス
シカゴ全体を巻き込んだ市街地戦。






特に市街地戦では、
ビルを巨大なワーム形の敵が這い回り、崩そうとするシーンが必見。

相手のサイズになすすべない人間はとにかく逃げなければいけないわけだが…
ほとんど横になり倒れ掛かっているビルであっちいったりこっちいったりするシーンはありえないだらけだが、それでもジェットコースターに乗っているような感覚で楽しめる。

ここは斜に構えずに素直になるべきところだ(笑)








さらに軍人がヘリから飛び降り、市街地を滑空するシーンは3Dでの迫力がハンパではない。
実はこのシーンは本当にシカゴの町で滑空したらしく、臨場感は間違いなく生のものだからだ。














今作が今までのシリーズと大きく違うのは物語性を持っているということ。

いろんな黒い噂のあるアポロ11号を物語の中で関連性を扱うことで、妙な説得性を持たせているから、観ている側はなんだか納得させられてしまう。
いわゆる都市伝説みたいに。


前作『リベンジ』はストーリーもへったくれもないもんだから散々な言われ方をしていたが…さすがにそういわれるとこう改善されるわけか。

























これまでのシリーズに比べるとオートボットディセプティコンの対決(トランスフォーマー同士の対決)が少ない印象を受ける。

おそらくこれは今作が、より"人間の頑張り"に焦点を当てたからだろうが、機械のぶつかりあいのダイナミックさを観たかった自分としては残念だった。



相変わらず「アメリカの軍人は強くて、勇敢で、カッコいいんだぞ!」とドヤ顔されているような程にイメージアップされているし。そりゃあアメリカの子供のなりたい職業で割と上位に軍人さんが来るわけだよ。













前作の方が敵が強かった感もある。あきらかに前作のラスボス、ザ・フォールンの絶望的なまでの強さが勝っていた。オプティマスも前作の方がヒーローぽかったし。
シリーズを重ねるごとにメガトロンは弱体化しているような気もするし(笑)






ビーストウォーズのファンの私としては、華麗にパワーアップするメガトロンも見てみたかった。ビーストウォーズメタルスで恐竜からドラゴンにクラスアップしたときは、ガキながらにとてつもなくテンションが高まったものだ。

そういうテンションの高さも欲しかったなぁと。



本来であれば、シリーズ最高の作品にもう少し高い点数をあげるんだけれども、お目当てのシーンが無かったが故にこういう点数になったわけです。















あ、突っ込みどころが沢山あるのはいつものことなのでスルーで。(笑)

若干ムダに尺が長めなのもいつもことなのでスルー。














とにもかくにもこれは劇場で観てこそ力を発揮する映画。
アトラクションを楽しむ気分で観てほしい、夏休みにはピッタリの作品。