鉄拳 ブラッド・ベンジェンス


中国拳法の達人である女子高生リー・シャオユウ坂本真綾)のもとにある依頼が舞い込む。それは京都のインターナショナルスクールに通う神谷真(宮野真守)と接触し、調査を行うことだった。さらにインターナショナルスクールで出会った謎の少女・アリサ(松岡由貴)にも翻弄され…





観賞日

2011年9月8日









【65点】










バーチャファイターと双璧をなしてきたバンダイナムコゲームスの人気3D格闘ゲーム、鉄拳を映画化した作品。

世界観はきっちりゲームの内容と沿っていて、
美麗で知られるムービーシーンそのままの映画が展開される。

ちなみに3D映画です。




タイトルは鉄拳6ブラッド・リベリオンに対応したものとみるべきか。























ゲームの世界観をある程度理解していないとかなり鑑賞するのは厳しい映画。
ゲームの経験者でも、三島財閥やGといった組織の力関係などがわからないと最初は?となってしまうだろう。
だからゲーム経験者でも、ただただゲーセンでやったことあるだけではわからないこと受けあいだ。







特に最後の展開は、知らない人にとっては??????となるだろうし。

知ってても「ここまでやるか…(苦笑)」ですけど(笑


やはりファン向けである感が否めない。


















だが、CGの美麗さは素晴らしい。

髪の動きとかもこだわっていて、細部細部のこだわりが感じられる。
戦闘シーンでの所作や破壊されたオブジェクトにも要注目。

全編CG製作であるため、3Dの映像にも対応しやすかったのだろう。
爆発シーンや戦闘シーンは自在にカメラワークがとられ、3Dに映える映像をつくりだそうとしている。







戦闘シーンでは、ゲームでお馴染みの技もところどころでみられるのでかなり楽しい。
アリサは戦闘スタイルがアレなので、まあ映画で見せ場になるんです。

勿論、相手を浮かせてからの空中コンボも。
ファンサービスが多いこと。



















ファンの人間にとっては、キャラクターの少なさが物足りないかもしれない。
元々鉄拳は、バーチャファイターと違ってとにかくキャラが多くてバリエーション豊かなゲーム。
6ではもはや40人くらいはいるのではないか?キングオブファイターズやマーヴルvsカプコン並に多くて数え切れません。














だが、この映画ではメインで出てくるのは7人と1匹と1体程度。
おまけで3,4人くらいはプラスで出てきてくれるが…







数が少ないので、限られた上映時間で関係をなるべく深く描くことができ、物語としてはきっちりとまとめてきたなーという印象もうける。そこは良い点だ。


しかし原作ゲームのキャラ数を考慮すると、物足りない。
あと2人くらいメインで出てきてくれたらボーリューミーに思えただろうに。

















鉄拳ファンにはオススメできる映画。
多分映画だけを観ている人には評価されない映画でしょう。鉄拳を1作でもやりこんだひとならある種の感慨はあるが。






予告編はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=IPT_qqJ12s4