児童文化入門

 江國香織『デューク』『子供たちの晩餐』が取り上げられて大興奮。
 先生から、『つめたいよるに』(理論社)が出てまもない1990年頃、いくつかの学校で『デューク』を題材にした授業を行った話をお聞きしました。とある授業で読み聞かせをしたら、さりげなく男の子が電車の中で主人公をかばうシーンに「かっこいい」という声があがり「そういう読み方もあるのか」と衝撃を受けたという話や、とある男子が『デューク』についてのレポートに「初めて読んだときはいい話だと思ったが、今はいらいらする」「この話を受け入れる心の余裕がない」「この主人公は、(作中に登場する)男の子がかっこよくなかったら、絶対ついていかなかったに違いない」というようなことを書いていたことなど。おもしろかったです。

つめたいよるに (新潮文庫)

つめたいよるに (新潮文庫)