第3回ヨーロッパドライブ旅行 《ロンドン編》

 第3回ヨーロッパドライブ旅行はスコットランドネス湖を目指すことになりました。いつものようにマドリッドから車を乗せていくcoche-cama(コチェ・カマ)の夜行列車でパリまで行き、またいつものようにサンジェルマンでカレーパンを買ってから、そのままドーバー海峡を渡るフェリーの発着港カレーまで行きました。いまではユーロトンネルの方が一般的だと思いますが当時はまだトンネルがなかったのでカレーからフェリーでドーバーへ渡りました。曇よりとした天候で風があり少し揺れましたが船が大好きなうちの家族は船内の時間を楽しんでいるようでした。因みに、フランスではドーバー海峡のことをカレー海峡と呼ぶそうです。

 イギリスに入ると自動車は左側通行になるので、ちょうど日本で外車に乗っているような感じになります。また、イギリスでは大きな交差点はロータリーになっているところが多く慣れないと少し戸惑います。イギリスではB&B、つまりBed and Breakfast(ベッド・アンド・ブレックファスト)、民宿のような安宿を予約なしで旅行する予定でしたが、ロンドンだけはロンドン支店の鉄鋼課に頼んで安いホテルを4泊予約してもらいました。ロンドン鉄鋼課と半日打ち合わせがあったのと、ロンドンは見るところが多くゆっくり見物したかったので4泊にしました。マドリッドに10年近く駐在して、ロンドンへは50回以上出張しましたが、ロンドンは初めから大好きな街でした。天気の悪い日が多く鬱陶しいと言う人が多いですが、私の場合不思議といつも晴天で明るい街並みの印象しかありません。また、ロンドン鉄鋼課には当初から大変親切丁寧に対応してもらい、慣れない頃は、Heathrowでなく不便なGatwick空港に夜着くときなどは空港までハイヤーを手配していてくれたり、食事はいつも私の希望で日本レストランへ連れて行ってもらいました。食事のあとは日本人ママが経営する銀座スタイルの高級クラブがいつものコースでした。銀座スタイルでホステスの殆どは欧米人、会話は英語という形は、今では東京でも普通にありますが、当時はちょっとインターナショナルな感じがしたものです。これらの高級クラブは、1980年代後半のバブル期には生保マンと証券マンの溜まり場となりました。つまり、観光名所がたくさんあるロンドンに出張で何度となく来てもこういうところばかりで観光は何一つしていなかったのです。それで、旅行のときは特別にゆっくり時間を割いて家族といっしょにロンドン見物をすることにしたのでした。
 ロンドンはバッキンガム宮殿、ロンドン塔、タワー・ブリッジ、ウェスト・ミンスター寺院、セント・ポール大聖堂、大英博物館、ナショナル・ギャラリー、ハイド・パークなど有名観光スポットが数多くありますが、それ以外にも子供たちが喜ぶRegent Streetの老舗おもちゃ店Hamleys、うちの奥さんが大好きな高級デパートHarrods、Piccadillyの老舗紅茶店ティールームのFortnum & Mason、爽やかな花柄カーテンやインテリア雑貨のLibertyなど行きたいところがいっぱいでした。因みに、うちの奥さん紅茶が大好きなので、出張の帰り道、たいていは地下鉄Piccadilly Circus駅で降りてFortnum & Masonに立ち寄り、封をしていないタイプの新鮮な缶入りロイヤルブレンドを5、6缶買って帰ったものです。
 ロンドンはホテルが高いので安ホテルにしたのですが、バスタブをみると蛇口だけでシャワーがついていないのです。一般のイギリス人は頭をシャンプーで洗ったあとどうするのか最後まで謎でした。私たちは仕方なくSOHOの中華街へ行き、恐らく台所用だと思いますが底が平たい円形の大きなステンレス製ボールを買い、これに蛇口からの湯を受けてシャンプーの髪を濯ぎました。このステンレス製ボールはその後のB&Bのバスでも必需品並みに威力を発揮し、現在でも自宅の台所でいまだに使っています。もちろん、SOHO地区では中華料理も食べました。



♪ ロンドンもいきたいけど、きょうはさむいのでホットカーペットでくつろいでいます ♪
♪ ホットカーペットにはぼくよりデカアタマがいるのでやすらげるんです ♪

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