研究会②

2月23日に排尿・生殖研究会という産婦人科泌尿器科の合同の研究会がありました
久しぶりに演題を出して、発表もしてきました

自院での人工授精の治療成績について、過去2年間の治療成績をまとめました
昨年の12月頃から、過去2年間の人工授精をした人のカルテを見返して、データを取り直したので、夜に毎日、地味な作業を繰り返していました
結果の概要は以下のとおりでした
総妊娠率は6.6%でした 年齢毎では30歳前半では8%でしたが、40歳以上では3.8%でした
年齢では42歳での妊娠がもっとも高かった
4分の3が自然周期で行っていていました 排卵誘発した方が妊娠率はやや高い傾向でしたが、統計的には有意ではありませんでした 
精子数では総運動精子(量×濃度×運動率)が1000万以下では調査した期間では妊娠している人はいませんでした
データを集めて、解析するのは骨のおれる、面倒なことでしたが自分の診療をあらためて、見直すことができたのでで良かったと思いました

特別講演の講師が獨協医大岡田弘先生でした この先生が講演があるから、演題を出そうと思いました 男性不妊の領域で有名な先生で、待合室においてある、「男を維持する精子力」の著者でもあります
講演内容は多岐にわたり、やや”too much”でした 岡田先生の講演でよく聞くことが、産婦人科医が、一生懸命に排卵日を診断しようとすればするほど、夫のEDを造っているという話は出ていました
いろいろと聞きたいことが、有ったので、懇親会で質問もしてきました メタボと男性不妊との関係は?明確にはないようですが、肥満の人には、不妊治療に入る前に、栄養指導等の別のプログラムをやってもらうとのことで、総合病院ならではできること思いました 某ダイエット会社とコラボも考えているとのことでした 秋田にも進出してきたと広告で見た会社でした
先生はHPを持っていて、男性不妊バイブルと検索すると出てきます

最後に著書にサインをもらいました