とある科学の超電磁砲 第10話

 クライマックスが近いらしい。
 自分の予想では、もうちょっと佐天に能力を使わせてから突き落とすのかと思っていたが、深入りしないうちに昏睡状態になってしまった。佐天は小心者らしいから、ちょっとしたことでも大げさに捉えてしまい、自分にダメージがって流れは自然。
 レベルアッパーの正体が何か?ってのを、説明台詞を聞きながらいろいろ考えてみた。同一思考を強制するもの、音楽という耳障りのよいかたちをとるもの、で、志の低い数多くの人間がそれをつかってモラル崩壊していることなどから、マスゴミによる世論誘導*1なのか?と思った。でも木山という個人の手によるものだったから、あんまり真剣には考えてそうにはないかな。実は真剣でもそういう形をとらないってこともありますけどね。まぁマッドサイエンティストの目的なんて昔から大したことがないと相場が決まっているから、今回もそうなんだろうなという気はする。そもそもこのシリーズって、前から悪役の目的ってのは個人的範囲に納まっていて、彼に欠けているものが満たされれば容易に転向してしまうってのが多かったし。要するにふたを開けてみれば全員善人ってヤツ。
 ご都合主義とまでは言わないが、展開が作為的な部分がちょっと気になる。メッセージの部分が結構強くて、その時間を取るためにもバランスがとりきれていないように感じる。主張は青臭くとも、結構胸にクるものがあるだけに惜しい気がする。いや、別に作品を貶すつもりは無くって、非常にいい出来なんだけど、もう一押し欲しいって贅沢なお願いではあるんだが。

*1:もしかすると、Winny開発者の金子元容疑者関連か?。