あまんちゅ! 第2話

 今頃のバスはみんな窓はハメ殺しだから開かないのでは?。
 もうAパートがひたすらつまらなかったので、これどうしてくれようと思ってたんだけど、部室以降からは良くなっていて安心した。いやぁ、これどうなるんだろ。監督も別に悪評は耳にしないし、サトジュンがチェックしてるだろうから、不安はないはずなのに。Aパートも原作から逸脱しているわけでもないはずなんだが、原作を読んだときにこれはつまらないと思った記憶はないから、どうなんだろ?といったところ。たゞ、ピカリが跳んで風景を俯瞰したところは原作だと気合を入れて描いてたし、アニメだとそのへん背景をその部分だけ気合を入れるわけにもいかんだろうから、そのへんの制約はあるとは思う。まぁ早起きして道中を楽しむというテーマであり、ショートカットからの俯瞰シーンはそのクライマックスだからそれなりに気合を入れるべきシーンなのだと思う。で、こう言っておきながらなんだが、個人的にはこのシーンが素晴らしくてもそれがこの作品のキモだとも思ってないので、正直どうでもよいところではある。
 しかしなんだな、ダイヴィングだとまぁカネ持ちの道楽なんで、これを題材に持ってくるというところで割と見る人を選ぶところではあるんだよな。自転車もそういうところはあるんだが、初心者なら別に五万ぐらいでロードレーサーは買えるし、詰めようと思ったら(先輩のお下がりだとか)そのへんやりようはある。が、ダイヴィングは初期投資もさることながら、ゴルフのように一回一回のコストもバカにならないので、そのへんこの作品見てダイヴィングやりたいとか思うとひどい目に。ちょっとあやふやなのだが、原作者がダイヴィングをやって得た体験を生かしていたと思うので、あんまり真に受けないほうがよいかと。部活動でやる分にはそれほどカネはかゝらない範囲でやれそうではあるけど。
 しかしなんだな、Ariaなんかと比べるとやはり難しそうな感じはする。Ariaも主人公達が遊んでばかりで働いてないとか叩かれていたようだけど、日本のように特権階級に搾取されるための奴隷奉仕が労働の実態である…ということに対してのアンチテーゼなのだから、あのような職種があってもよいじゃないと、一人前じゃないのに客を取らせるわけにもいかんし、かといってあの設定だと下働きでひたすら消耗するようなものでもないしで、ユートピアを描いてるんだからあれはあれでよいでしょと思ってたし、それは今でもそれほど変わってない。が、これだと(今でもほのめかされているが)てこの順応がひとつのテーマになっているから、ターゲット層は中高生までゞあって、それ以降はちょっとお呼びでないという感じである。で、順応の手段としてダイヴィングですか〜、ちょっと夢語るのもいゝ加減にしてくれませんかネェという感じではあるので、そのへんがしんどいと思うところ。自分が原作を読んでいるときは別にそういう構造を問題にするのではなく、原作者のダイヴィング体験生かしてるんだから、別にそういう体験がしたくないわけでもないんだけど、コスト面のハードル高くて自分には無理だから、ダイヴィングとはどういうものかその体験記として読んでいたので、そんなに印象悪くしてたわけではない。ダイヴィングを通じての自己実現とか鼻で笑って読めば?ぐらいの気持ち。古代ローマ帝国のローマ“市民”の優雅な生活は奴隷労働によってこそ成り立っていたぐらいの知識はあってもよいだろぐらいの感覚だと腹も立たないのでは?。