みづたまぱーてぃーVOL1 〜みんなだいづき にっこりだ わん!〜1部 「うたつくパーティ♪」 笑や 〜Cafe de Live〜

以前、このブログで書いたことがあるのだが、私にとってこやまきみこ笹島かほるは声優イベントの恩人みたいなところが有る。二人がやっていた場末のイベントで、その頑張りから声優さんたちのイベントに対する想いとかを気づかされたので。その二人がイベントをするというのでなにはともあれ参加してみた。
しかし、これは失敗だった。おそらく、彼女たちには彼女たちの流れというものがあり、その型にはまったイベントではあるのだろう。しかし、それを一見さんの私には理解できなかった。なぜ、もっと自分たちが努力している様子とかを見せようとしないのか。こういったこじんまりしたイベントでも、もっと企画で頑張るとか歌で頑張るとかがないのか。企画でも歌でも、どうにも中途半端な印象だった。そのパフォーマンスが悪いと言うのではなく、こちらを楽しませるという意気込みが薄すぎる。
アイドルとはその存在自体がアイドルだが、その存在とはキラメキを求める頑張りとかの心根によって決まると思う。だから、このイベントが成立していること自体が理解できない。
かつてアイドル声優として頑張ってくれていた人がいて、その人がイベントを開いてくれる。それは嬉しい事だと思うのだけれども、やはりイベントに必要なものはある。時が流れて、どうしてもアニメの一線に出ていないということがあっても、同じ時を過ごした受け手がいれば何かが出来るはず。その受け手に届くものを、どうにか模索して欲しいと思うのだが…。声優とファン、道が違えてしまえばやはりそれは難しいのかもしれない。時は残酷だ。

animeloLIVE! きゃにめ.jp presents P's Live 01 ゆうぽうとホール

このライブ、題名の「きゃにめ.jp presents」というところがとても重要で、つまりはポニキャンからCD出している女性アイドル声優を揃えたライブということ。タレント性原理主義でアニソンとは相性が悪そうな印象があるけれども、この5人を核にイメージも変わっていくと面白いのだけれども。ところで、なぜこの中に愛美が入っていないのかは疑問。
ともあれ、ここ最近のアイドル声優デビューラッシュの一角を担っているレーベルが看板掲げてのライブイベントなので、その力の入れようは確認しておきたいところ。
いきなり「進撃の巨人」でオープニングを飾り度肝を抜いてくれたけれども、その後は結構淡々と。各タレントが舞台交代時に次の人に一つ質問していくトークコーナーを設けていたくらい。あとは、フルメタの「それが愛でしょう」があって、その2曲で5人全員のカバー歌唱を押さえていた。
新人は持ち歌をほぼ全て、アルバム出している人でも最大5曲程度で、それだけでライブとしては充分ボリューミーではあったのだけれども、なんだか驚きに欠けるような。生バンドも無し。
言ってみれば定型的なレーベルの品評会をお仕事としてした印象。ライブでは、喜ばせること、驚かせることは当たり前。その喜び驚きにさらに一歩、身を切るくらいの部分で提示して欲しいところ。例えば、曲数の少ない新人をカバー曲で水増しするとか、多ければスペシャルメドレーにするとか。レーベルとしてアニソン系の印象を強めたければ、オリジナルソングを削ってでもキャラソンコーナーを設けるのもよい。
アニソンはやはり企画が一番。作品があって、その作品に対する愛情があって、それを如何に魅力的に見せるか知恵を出して、企画として実現していく。それがあってこそ受け手からの信頼が生まれて購買にもつながっていく。ただタレントではなく、声優ではその声優を取り巻くアニメ環境を充分把握して欲しい。アニメは元々作品に愛情がなければ制作だってままならないものばかりなのだから、それに寄り添う覚悟は見せて貰いたい。レーベルの看板イベントだからと、期待しすぎとは思うが。
充分楽しいライブではあったのだけれども、心の奥底にオタクとしての物足りなさが残るイベントだった。