決算書でよむ企業と業界力 (ベスト新書)

決算書でよむ企業と業界力 (ベスト新書)

  • うーん、面白い。バランスシート、時価総額損益計算書の主要パートをこのように図示して、しかも、他社と比較するという着眼点がよいですね。細かいところをどうこう解説されるより、こういう説明してくれた方が全体像はつかみやすいわけで。ひとたびアイディアが分かれば、後はより使いやすくするのは遥かに容易なので、いろいろと遊んでみましょう。
  • しかし、こうしてみるとよく分からないのがP/E(PER)という指標の解釈。時価総額に対する当期純利益の比、または、株価に対する一株当たり利益(EPS)の比というのは、分かるようでよく分からない。概ね20倍程度が適正で、著しく乖離している場合は要注意という教科書的な使い方はともかく、意味が分からない。P/B(PBR)が非常に分かりやすいのと大違い。
  • ここで得た知識を実際に活用するためには、作図をかんたんにできる環境がぜひとも欲しいところです。

決算書の読み方 (ビジネス・ゼミナール)

決算書の読み方 (ビジネス・ゼミナール)

  • 三年前に買ったまま放置していたけど、今なら読めるかなと思って眺めてみたものの、やっぱりダメだ。自分の性格からしてこういう本を買ったのは理解出来るけど、明らかに間違ったアプローチだったのは確か。目的に対する手段を誤ってはいけないというよい見本ですね。
  • しかも、細かく書かれている話は、会計基準が変わっちゃうと意味が無くなるもの多くあるだろうし。とりあえず、本棚に置いておいて必要なときに参照する程度に済ませましょう。別に会計分野そのものに詳しくなりたいわけではないのです。