NIGHT HEAD / 飯田譲治

超能力者の兄弟が施設から脱出し、大きな事件に巻き込まれていくというストーリー。わかります。中二病だと言いたいんでしょう。全くその通りの小説なんですが、純真な子どものころに読んだせいか面白かったです。たぶん今読んでもつまんない。酢だこさん太郎とか蒲焼さん太郎とか、昔は大好きだったんですが今では変な味のする駄菓子にすぎません。でもそんな駄菓子が至高の食品として君臨する時期というのは確かにあり、その短い期間に美味いと感じられたのなら、その人は幸せです。要するにこの小説はそんな駄菓子です。