故郷忘じがたく候
北九州って、においがするんですよね。
なんていうかな、北九州臭?小倉臭?
田舎と都会の間の中途半端なにおい。
良くも悪くも。
そんなにおいも、電車で1000円払って
一時間弱かければ嗅げる、
私たち福岡の人間は、結構な
幸せものかもしれません。
自分にとっての故郷。
「故郷忘れじがたく候」なので。
やっぱ福岡なのでしょうが、
故郷を訪れる、というセンチメンタルな気分に
浸れる場所は、むしろ小倉なんですよね。
小2まで居たわけですから、かれこれ何年だ?
10年になろうとしてるのか。
2年前に一度、住んでいた地域を訪れた時は、
本当に感傷旅行そのものでした。
「きさん(貴様)〜」で始まる、ひどく
土地の治安を表した(笑)方言、
「〜っちゃ」と語尾につける、半端な
田舎くささ、そして小倉らしさ。
駅から降りて、少しふらつくと、
気づいたら、いかがわしい風俗街のど真ん中にいて、
バイトのネーちゃんに「飲み会のアンケート」を
とられるような(中坊にそんなものを、とるような)
個性あふれる街、小倉。
人口100万人を切るか切らないかの瀬戸際で、
「百万都市」必死にアピールする
政令指定都市、小倉。
常に、福岡に対する嫉妬で、嫉妬をもって、
エネルギー源とする、後ろ向き都市、小倉。
昔住んでいた上、尊敬する祖父が住み着いた街。
だからこそ、ボロクソいいます。
だって、好きですから。いい街ですよ。
小倉、黒崎、折尾、八幡……
ただ、、、ね。もう、住みたくは、、、ないかも。(ぉ
でわ。