納骨式

五月のような陽射しが眩しい一日だった。

今日は一月末に亡くなった母の納骨の日だった。
明るく辛抱強い性格だった母にふさわしいいい天気の日だ。
お寺のある風祭ではもう桜が咲いていて春本番だった。
孫やひ孫や、親族が集まって読経のあと無事お墓に骨を納めた。

骨は壷のまま、墓下に入れた。
92歳の大往生だったが、晩年の数年は病院生活が長かったので
安住の地できっとほっとしているだろう。
そのあと近くのレストランで賑やかに食事会。
和洋折衷バイキング方式で食べ放題、デザートも色とりどり沢山あった。
気温もあがり乾いた喉には箱根の地ビールがとりわけ美味かった。
一人の母親からよくもこんなに大勢の子孫が増えたものだ。

(すっかり爺さんになったわが兄弟はだだの酔っぱらい状態)
人には必ず祖先がいることに改めて感心した。
明るい納骨式の一日だった。
奇しくも明日が母の誕生日だ、合掌。