薬理学14 末梢神経薬理その4

 グラフとか表作る問題だけ、ちょいめんどい。

 交感神経と副交感神経のどちらが興奮を伝えるかによって、効果器官では逆の反応を示すことが多い。次の表を埋めよ。


 神経節においては、伝達物質アセチルコリンが、ニコチン受容体に作用することで伝達が行われる。交感神経も副交感神経も、シナプス後膜にニコチン受容体が存在するので、アセチルコリンを投与した場合、どちらも興奮を末端に伝える。しかし、それぞれの作用部位で、交感神経、副交感神経のどちらかが優位な為、優位な方の働きが勝り、表現される。

 効果器官に対し、交感神経と副交感神経のどちらが優位か、次の表を埋めよ。

 
 よって、神経節が遮断されると、実際には交感神経と副交感神経両方の働きが遮断されているのだが、普段優位に作用している神経の働きがより抑制された状態になる(普段弱い方の神経の作用が出る)。今、神経節の遮断薬を使ったとして、遮断薬による効果はどうなるかは、賢いあなたなら、上の2つの表から類推出来る筈である。下の表を埋めよ。


 では、遮断薬にはどのようなものがあるか見ていこう。神経節遮断にはC6の構造を持つ(1)____が使われ、運動神経末端(神経筋接合部)の遮断にはC10の構造を持つ(2)____が使われる。運動神経末端の遮断薬には、他に(3)____がある。ヘキサメソニウムの副作用は(4)から(7)の4つである。
ヘキサメソニウムの副作用
・初期に筋収縮を起こすので(4)____
・心臓のムスカリン受容体に作用し(5)____
・(6)____の為、緑内障患者には禁忌
・(7)____が起こる為、治療には(8)____を使用する。

(9) (2)と(3)では、遮断の仕方が違う為、作用の仕方からそれぞれ別の呼び方がある。何というか。またその作用がどう違うかを書きなさい。