新しい家族

4年もここに日記を書いてなかった。

読み返せば、すっかり忘れていることばかり。

そして振り返れば懐かしい思い出。

この間にいろいろなことがあった。

家を出て勝手に入籍した娘との葛藤。
これは人生の大きな節だったけど、今確実に節から芽が出てきている。
娘ともほんとうによい関係になれた。

こちらの心の持ち方しだいでどんな出来事もみなプラスに転じていける。

息子のお嫁ちゃんは本当に優しくて朗らかでいい子。

今日お嫁ちゃんとメールをやりとりしながら、うれしくて泣いてしまった。

夫の家に嫁いでからというもの、自分の存在感などほとんど感じられなかった。
嫁は嫁でしかなく、いつまで経っても姑に大切な存在は実の娘だった。
それは仕方ないことなのだと思うが、あけらさまにそれを見せられると虚しさが心に響いた。

小姑は私に対して敵意をむき出しにしてくる。
穏やかに専業主婦として幸せな日々を送っている私のことが憎らしくてたまらなかったようだ。
人生、皆いろいろな修羅場を乗り越えてきている。平穏な日々がずっとつづくなんて有り得ないのに・・・
小姑はお金を貯めて財を築くことによって、私に対抗しようとしてきたのだろう。眉間に皺を寄せながら。

でも私のこの幸せはお金では決して買うことのできないもの。
彼女の心にこれからどれほど虚しさが襲ってくることか・・・
もはや私には何も関係ないことだけど。

私には宝物のような子どもたちがいる。
そしてあらたに宝物が加わってくれた。
お嫁さん、お婿さん。

これからはその家族とともに、新しい○○家を築いていく。

お嫁さんもお婿さんも、二人ともご両親から大切に大切に育てていただいた子たち。
その思いをしっかりと受け継いで、彼らが決して傷つくことのないように、
わたしはこれから新しい家族とともに生きていく。

娘との楽しかった時間

土曜日の夜東京駅で娘と待ち合わせした。
夫と二人でちょっぴりドキドキしながら新幹線の到着を待った。

笑顔の再会。

三泊四日の短い時間だったが、娘の成長に何度か涙しそうになった。
兄妹が仲良くなれてとてもうれしそう。
いつか必ずそういうときが来ると私たちは信じていた通りになった。

仕事の話は夫の心にも光をさしてくれたようなそんな気がする。

自分の弱点をちゃんと把握しながら自分にできることを精一杯やろうと頑張っている娘。
家に帰っても誰もいなく、一人でがんばっている彼女。
それでも前向きにがんばろうとしている姿が夫にとってどんなに励みになるか。

夜の銀座を歩いて、翌日は家でWIIではしゃいで。
また飲んで・・・
そして次の日は私と買い物して・・・

久しぶりに娘に洋服をプレゼント。
娘がイキイキしている姿を見るのが本当にうれしい。

今日お気に入りのブログに

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人間は、辛い事を経験して始めて人生を考え出すものです。
楽しい事ばかりだと、
・人生を見直したり
・反省したりする事。 が、無くなって行くのが人間です。
・日常への感謝するべき事をアタリマエにして見落とす様に
も成るものです。
これは、旅する魂には、不幸なことです。
心が成長せずに、退化して行く事になります。
ただ、この宇宙は幸いにも、上記の様な生き方をしていると
必ず辛い状況に人生が向くように設定がされています。
痛い思いをする事に成るのです。
最初が良くて後が辛いのは、人間には堪えます。
楽な生活を知っている為に、同じ辛さでも2倍に感じるもの
です。

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とあった。
私も人生の前半は苦しみが多かったが、最近はとても穏やか。
娘が辛い思いをしていると、すぐにでも駆けつけて助けてあげてくなって
しまうが、可愛い子には旅をさせよと自分に言い聞かせている。

きっと後半は穏やかで幸せな毎日が待っているよ。
だからがんばってね。
遠くからそっと祈っている毎日。

息子も娘に「毎日しんどくて吐きそうな日々」とこぼしたらしいが、
彼もそのお陰で夫への感謝と尊敬の気持ちが大きく膨らんだわけだし、
何もかもみんなすばらしいチャンス!

なるようになる!
信じて待つ。
今私ができること。

運がいい!

『夢をかなえるゾウ』という番組を観た。
小栗旬君のファンである私は、旬君めあてにドラマを録画した。
(私はジャニーズ系のファンでもなかったし、イケメンに興味があるようなタイプでもなかったのに)
それが夫と二人で面白くて最後まで食い入るように観てしまった。

斉藤ひとりさん風語録のようなものもあって、特にすごく目新しいわけではないのに、
あの関西弁のノリがなんだか人の心を引き込ませた。

斉藤ひとりさんや五日市さんの言う「ツイテル!」と同じ言葉「運がいい」私はこの言葉を久しぶりに使ってみた。なんだかノリに近い感覚で。
偶然にもそのドラマを娘も見ていて娘も同じ感覚になっていた。
娘は職場で嫌なことがあると「私は運がいい」と心の中で何度も唱えていたらしい。

その娘が昨日の夜大泣きして電話してきた。
こんな時離れているから何もしてあげられない。
とにかく「みんな話してごらん」そう言って彼女が泣き終わるまでまって私は彼女と話した。

どうやら相性の悪い先輩にコテンパンにやられたらしい。
娘は「お母さん、もう仕事辞めたい」と何度も泣きながら言った。

私は言った。
「辞めてもいいよ。だってあなたはもう大人だし何でも自分で判断して決められる年齢になったのだから。だから好きにすればいい。
でも今までこういうことずっと繰り返しているよ。
そしてあなたはそのたびにそれを乗り越えてきたんでしょ。
嫌だ嫌だということから逃げて新しいところにいっても、それはあなたのコンプレックスとなってずっとあなたにつきまとう。ずっと一生付き合う人ではないのだから、『フン』と割り切れるくらい強くなって、それから辞めなさい。今その人と一緒にいるというのもあなたの縁なんだよ。」
そう私が強気で出た途端、彼女の口調が明らかに変った。

甘えるように泣いていた娘は毅然とした声になっていた。

彼女は「とりあえず次長に相談してみる」そう言って電話を切った。

それから待てども待てども電話がかかってこない。
心配しながらずっと電話を待った。
夫も心配してその間娘にメールを入れてた。

終電近くの時間になった頃、娘からメールが入った。
内容はとても晴れ晴れとしてむしろやる気倍増状態のメールだった。
そして家に着くと彼女から電話がかかってきた。
夜中の1時だった。

「あんな、帰りにおにいちゃんと駅であって、今一緒にコンビニによってデザートとお酒買って帰って二人でお酒のんで一時間ほど話したんやで。めちゃいろんなこと話せたわ。目と目を合わせて話したの何年ぶりやろう」

思春期以降険悪ムード。就職してから仲良しになったと思った二人は私たちがいない間に大喧嘩してこの一年絶交状態だった。
私たちが帰っても二人はまったく会話せず目もあわせず・・・

娘は本当は兄と仲良くしたかった。兄とて同じだったんだろう。

昨日娘はこんなこと言ってた。
「お兄ちゃんとちゃんと向き合うのはお母さんたちのお葬式の時になっちゃうのかな・・・って思っていたんよ。『お兄ちゃん』って呼べるのうれしいな」

上司にお酒につきあってもらって思い切りいろんな話をして、嫌いだった先輩からも「仕事がんばってね」というメールもらって、すっかり心がオープンになった娘は、お酒の勢いもあって、
駅で息子をみつけて、(今ならできる)と思って「よぉ〜っ!おにいちゃん」と声をかけたらしい。

息子は親分肌。そんなことされたら、木にものぼる。

険悪な二人を放っておいて夫のところで暮らし始めた私。
いろんなこと言われたこともあった。
でも思い切ってそうしてよかった。

私は娘に言ってしまった。「もう思い残すことはないよ・・・」と。

娘からは時々こんな電話がある。おいおいまたか・・・と思ってしまうところだったが、
旬君の番組のあの言葉がふと浮かんで、「私って運がいい!」と心の中で唱えながら聴いた。
きっとそう言う事で脳がポジティブにフル回転してくれる・・・そう信じて。
その後、強気に娘に言ったのが「克服してから辞めろ!」。

娘は電話の最後に私に言った。
「お母さん、私って運がいいね」

ふふふ、その後、私たち夫婦は明け方まで話し合った。
ディスカッション。
すごく仲良しなのにどうしてもかみ合わない部分があったのを徹底的に話し合った。
そして明け方5時、ハッピーエンド。

夫が「モーニング食べに行こうか!」というので「よっしゃ」とばかりに出かけたら、
どこも始まるのは7時。
仕方なくコンビニでおむすびとサンドイッチを買って大きな公園のベンチに腰掛けて食べた。

そして昼間で爆睡。

そしてなんと娘が今日の夜遊びに来る。
帰るのは月曜か火曜。
リフレッシュ休暇。
今日は祝杯だ♪




うれしかった言葉、娘が教えてくれた息子の言葉。
「うちの両親はすごく尊敬できる親やで。そんな親に自分たちは育ててもらったんだからホンマ幸せなんやで」

夫と同じような分野の仕事をし、毎晩深夜に仕事から帰ってくる息子はその大変さに辟易しているようで、そんな中でも休みになるといつもめいっぱい子どもと遊んでくれた父親に今とても感謝しているようだ。・・・と私は想像。
私はといえばどうだろう。
多分、毎日2,3時間の睡眠でもアイツにいつもめっちゃ手をかけてお弁当作っていたこと、きっと憶えていてくれるんだと思う。
なんて勝手な解釈。

あの頃は本当にしんどかったけど、がんばってよかった。
念ずれば花開く・・・

穏やかな日々

最近私がしていることは、きちんと家事をこなしている、ただそれだけ。

でもそれをきちんとしているだけで心が安定している。

友だちと会うことは全くない。
一日夫以外の人とは話すことがない日もほとんど。

でもそれでも心は安定している。

ある日気づいてしまった。
「自分ってなんて贅沢なんだろう」って。

今のこの穏やかな生活。
あの頃だったらまるで夢のような生活。
幸せで涙が溢れんばかりの生活。

でも人はさらにさらにと欲張りになってしまう。

穏やかであれば退屈になり・・・

あの日のことを忘れまい。
今への感謝を忘れないためにも。
前向きに・・・前向きに・・・

ひとくぎりとともに・・・・さびしさが

昨日は父の一周忌の法要があった。
食事の間、ずっと親戚の人たちが父の話をしてくれた。
誰もがとても懐かしそうに。
最高の供養になった、

私は家族で一番父のことが好きだった。
父も私のことは無条件に愛してくれた。

父は他の家族には話さないことでも私には「内緒だよ」なんて言いながらみんな話してくれた。
父の昔話を聴くのも私の楽しみだった。

そんな私でも、まだまだ知らない昔の父の話。

父は大勢の人にいつも心を向けて生きていた。
それは私の想像をはるかにこえるものだった。

昔隣に住んでいた私にとっての第2のお兄ちゃんのようなその人は、父のことを「にいちゃん」と呼ぶ。
父親のように歳が離れていた父を「にいちゃん」を慕ってくれていた。

また父と歳の近い父の甥のその人は父のことを「おじき」と呼ぶ。

誰もの心に穏やかで優しい人として今でも生きている父。
そんな父の子として生まれてきてよかった。。。
しみじみ昨日はそう思った。

そんな感激とともに、私の中で何故か淋しさが募ってきている。

一周忌が済んだら、なんだか父が遠くに行ってしまったようなそんな気がして・・・

無事法要を終えた安堵感とともに私を襲うさびしさ。
もっともあと数十年もしたら(ひょっとしたらもうすぐかもしれないが)父と再会できるのだけど・・・

今を大事に生きたい。
胸を張って父と再会できるように・・・

「遠くを見ない。明日だけを見る」

今日は昼から夜まで延々とNHKBSで坂東玉三郎さんの特集を観ていた。

玉三郎さんの発する言葉は穏やかながら強烈に魂に響いてくる。
努力を惜しまず自分に厳しく生きている人の言葉・・・
聴いていたら涙がとめどもなく溢れた。
夫も時折涙をぬぐっていた。
真をもって生きている人の言葉・・・

数珠玉のように次から次へと、私にとってはお宝のような言葉がテレビを通じて聴こえてきた。

その中で特に印象に残った言葉。
「遠くを見ない。明日だけを見る」

思えば、ここ一年ほど不安を抱えて生きてきた。
でも私がどうこうしようと思ってもどうしようもないことだった。
先を思えばもっと不安になるだけ。
まだ結論が出ているわけではないから、とにかく今はこの瞬間を大切に生きようと思った。
欲張らず楽しむ! 平凡な生活を大切に丁寧に生きる!と。
肩の力を抜いて私は私のできる範囲で・・・

夫はこの頃、日ごとに出勤時間が早くなっている。
「朝早く会社に着くと気持ちいいよ」
そんな言葉を聞くと嬉しくなる。
でもまだまだどうなるかはわからない。
先を観ず、今!

しあわせに乾杯!

偶然熊野で出会ったS君。
あの時S君はガンの手術を終えてまだ療養中の身だった。
青白い顔をして歩くのが精一杯なくらいに元気がなかった。

そのS君は、私を初めて見たとき、
「自分と似ている」と思ったって言ってたっけ。
まわりの顔色をみてしまうところ・・・気を遣っちゃうところ・・・

その頃は私も心がとてもしんどい時期だった。
本当の自分をみつけるために、やっと一歩を踏み出した瞬間だったんだよね。

それからお互いにいろいろなご縁に恵まれた。
紆余曲折しながら・・・

再会するたびにパワーアップしていくS君。

昨日は夫と一緒に彼のトーク&ライブに出かけた。
そこには見違えるほどの自信を身につけた彼がいた。

歌も、話も、そして立ち姿も・・・

私は自分が本当にほしかった幸せを手にいれた。
平凡だけど、心から願っていた幸せ。

夫婦で出かけたトーク&ライブ。
ラストには彼から嬉しい報告が客席に・・・

結婚するって!!
自分のことのようにうれしくて涙が出た。
おめでとう、おめでとう!
幸せに乾杯♪

かわいい彼女を紹介していただいた。
ステキな女性でまるで姉のように安心したわたし。
よかったね、幸せを大切にネ。