いづくにか咲かむ高嶺の花は

考えごと


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「俺には彼女は高嶺の花だ…」


まあ漫画やドラマといったフィクションの世界でしかあまり聞かないセリフではありますが、確かに出来たらお付き合いしたいけど、ちょっと自分じゃ釣り合わないかもと思う女性というのは、多くの男性の心の中には各々いるのではないでしょうか。

果たしてそのように男性から支持を集める女性というのはどの程度の割合で存在するのか、僕は今まであまり真面目に考えたことがありませんでした。

そこで今回は、そんな女性が一体何人くらい世の中にいると考えられるのか、ちょっと定量的に考えてみたいと思います。

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100人の男性がいたら、厳密には100通りの理想の女性像がある、ということは百も承知ですが、広く一般的に“モテる”女性というのを非常に大雑把に以下のように定義します。

「結構な美人で育ちが良くて年齢的にも適齢期の女性」

当たり前ですがこれを分解すると

(1)美人
(2)育ちが良い
(3)魅力が損なわれない年齢

となりますので、それぞれの人数や割合を求めて乗算すれば良さそうです。


(1)美人


顔の好みなんてそれこそ完全なる主観であり、確かに佐々木希は美人ですけど、彼女のような常勝の類型から外れていても、非常に魅力的な女性は数多くいます。僕の周りにも沢山います。よって美人かどうかを点数化するのは不可能だし、無意味なことかもしれません。確かに佐々木希は美人ですけど。

しかしそう言っていては答には近づきませんので、ここでは何らかの方法で美人度を採点する仕組みができたとします。

人間の顔は、パーツごとに両親の特性をランダムに受け継いで、かなりデリケートなバランスの上に成り立っています。だから、たとえ両親が美男美女だったとしても、その子が必ず美形に生まれる保証はないのです。確率は高くなるかもしれませんが。


そこで、人の美醜は中心極限定理に従い、上から下までまんべんなく散らばる正規分布の形を取るとしましょう（下図）。
0より左に行けばいくほどアレで、逆に右は美しい、と考えて下さい。

社会一般で学校のレベルを測る指標などとして用いられるいわゆる「偏差値」というのは、この図の中心である0を50に置き換えたもので、また、この図の横軸で1変化したら、それは偏差値で言うところの10の変化であります（0＝偏差値50、-1＝偏差値40といった感じ）。

で、女性にはお化粧による底上げもあるということで、上図の赤斜線部分、美醜偏差値で言うと60以上を美人としましょう。

平均μ＝0、母分散σ2＝1の上図の赤斜線部分の割合は、全体の約15.9％になります。個人的には意外と多いと思いました。



(2)育ちが良い


こちらも定義が難しいです。何をもって育ちが良いとすればいいのか…

とりあえず、恋愛エリート養成学校としての一面も多少ありそうな、都内の女子大在学生、及びそのOGという風にここでは考えたいと思います。一流大学を出てキャリアとして働く女性と、どちらかというと一般職でいいかなという女性とでは、多分男受けとしては後者が勝るようにも思いますので。


現在東京都内には21の女子大学があります（参考http://www.w-univ.net/）。

全ての在学者数を調べるのは億劫なので幾つか適当にHPを見たところ、おおむね平均1学年800人程度の学生が在籍しているようでした。

よってある年の東京都内女子大の卒業者数は
800×21＝1.68万人
また、各校の歴史がかなり古くからあったとしても、開校当初はあまり人も入らなかったと考えれば、まあOGの人数はその25倍程度と見積もれるでしょう。

よって、育ちが良いとされる恋愛エリートの人数は
1.68×25＝42万人であると考えられます。


(3)魅力が損なわれない年齢

これは大変に失礼な表現だと我ながら思います。別に年を取ったっていつまでも輝きを失わない方もいらっしゃいますし、単に若けりゃいいってもんでもないのは重々承知しています。石田ゆり子とか超好きですよ。

が、ここではあえて20〜30歳までが恋愛適齢期である、とさせていただきましょう。

統計局の人口ピラミッドによると、20〜30歳の女性人口は上底60万、下底75万、高さ10の台形の形と近似しています（下図）。

よってこの間の女性人口は
（60万＋75万）×10×1/2＝675万人
となります。

これは国内の女性人口を6500万人とすると、その約10.4％にあたります。



よって、高嶺の花の条件(1)〜(3)までを満たす女性の人数は

（都内女子大出身者数）×（美醜偏差値60以上）×（人口中の20〜30歳割合）
＝42万×15.9％×10.4％≒7000人

と考えられるわけです。めっちゃ少ないな。



これは確かに高嶺の花、無酸素単独で摘みに行くと生きては帰れないかもしれませんね…

皆さんもそういった女性を口説く時は、シェルパ同伴で完全防備、酸素を背負って臨みましょう。


最後まで読んで下さってありがとうございました！