YMOのアンコールナンバー。


70年代の終わり頃、80年代の始まりを告げるようにデビューしたグループがあった。イエローマジックオーケストラ。僕は、YMOがデビューして初めてのツアーのステージを梅田の喫茶アメリカンでの東京から出てきた友だちと会う約束を引きちぎり、神戸国際会館で観た。実は当日の夕方、テレビ局の知り合いからインビテーションがあるけど行く?と誘われたからだ。そんなプレミアムでアメージングな話は迷うことなく即答で行くに決まってる。まだ携帯電話なんてない当時、僕は東京の友だちをアメリカンに置き去りにした。そんなこともすかっり忘れYMOに僕は熱狂した。ステージはファーストアルバムをそのまま再現していた。そしてアンコール。すべて演奏ナンバーをやり終えたYMOYMOYMOを出し尽くし、再びステージに登場すると細野春臣、高橋ユキヒロ、坂本龍一3人の単なる生演奏でステージは終わった。曲目は確かデイトリッパーだったと記憶している。そして後日、コルグシンセサイザーを買った僕もその中の一人だ。
アルバムのトラック数、トラック順もほぼ決まった。そしてそれぞれのトラックのディテールを仕上げている。作業をすればするほど、電子音やエフェクト、パッド系の音はアレンジから消えて、どんどんシンプルになっていっている。YMOのアンコールのように。
peace