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歯切れが悪いのは仕様です。

水伝話、ソシュールの遺産、Interfaces, Distributed Morphology

 先日上げた「水からの伝言」に言語学の立場から反論する - 思索の海のアクセス数がこのブログではありえないぐらいのスピードで伸びてて怖いです(^^;自分のブログじゃないみたい…まあ注目されてる話題だし、覚悟はしてたんですけど。
 で、僕の言語学での専門は大体こういう話題についてのものなので、水伝の反論で取り扱った「発話と文脈」や、「恣意性」というような概念は普段の研究、論文で触れることは全く無いと言っても良いです。
 でも、実は僕の研究上の、というか理論上の問題として特に「恣意性」や「言語記号に関わる種々の情報」という概念は結構重要になってくるのです。水伝のエントリもその辺りの問題意識が高まっていたから書きたくなった、という一面もありますし。今回のエントリではこの辺りのことについて書いておきたいと思います。
 なので、今日の内容はかな〜りマニアックなものになります。ご了承下さい。
◆これは水伝批判の記事ではありません。あしからず。

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