『Nemuki+ネムキ・プラス』2018年9月号、『こいいじ』9

ネムキプラス』2018年9月号(朝日新聞出版)

夢魔の紀行」01「エンゼル・ヘアー」伊藤潤二
 伊藤潤二の新連載。金色の髪が舞う村に迷い込んだ女性を襲う出来事……。ラヴクラフトみたい。

百鬼夜行抄」123「誰かがつけた鈴の音」今市子
 遺体処理業者で働く開さん(の同僚)の話。

「ことなかれ」12「呼び出し」オガツカヅオ/星野茂樹
 ――明日香が働く配送センターには、奇妙な出来事に遭遇した従業員がその体験を告白し合う「ことなかれ課」という課があった。明日香はその聞き役だ。カワウソを祀る家の話、洞窟のなかを長いあいだ歩いていく話……。

 最終回。意外性はあるものの、話の整合性がまったくわかりません。果たして辻褄の合う解釈は存在するのでしょうか。杏奈が杏奈で役所にきちんと存在していて、杏奈だけは配送センターにも杏奈の姿で登場していることが手がかりになりそうな気もします。鳩の存在も気になります。もしかして475ページと476ページは時系列的につながっていないのだろうか――など、考え出してもわかりません。
 

『こいいじ』(9)志村貴子講談社KC Kiss)
 志村貴子作品のなかではかなり普通の恋愛漫画です。ストーリーだけじゃなくコマや演出の仕方なんかも志村作品ならではのものがなくて寂しい。

   


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