アート+残酷=楽しい! - 『インモータルズ-神々の戦い-』

神話の時代のギリシア、全能神ゼウス(ルーク・エヴァンス)は人類の平和と繁栄を願い地上の営みを見守ってきた。そんな彼の前に、ギリシアを滅ぼし世界支配をたくらむ邪悪な王ハイペリオンミッキー・ローク)が現れる。彼のたくらみを阻止するためゼウスに選ばれた人間の勇者テセウスヘンリー・カヴィル)が立ち上がり、やがて世界を揺るがす戦いへと発展していく。


オフィシャルサイト


川崎で『インモータルズ-神々の戦い-』を観ました。楽しかった!


監督は『落下の王国』『ザ・セル』のターセム・シン。毎回衣装デザイナーに石岡瑛子を起用し、その卓越した映像センスで観る者を圧倒してきましたが、「ちょっと気取ったアート野郎」と思っていた人は少なくないと思います。


ここで唐突ですが、スポーツ飲料ゲータレードのCMをどうぞ。


Quest for G commercial


高画質映像はこちら



分かる人には分かりますが、モンティ・パイソンの『ホーリー・グレイル』のパロディになっていて、何とマイケル・ジョーダンやボルトといった有名アスリートが多数登場しています。


↓こっちはオリジナル


相当金がかかっているはずなのに、こんなバカバカしい映像で大丈夫なの?と心配になってきますが、このバカCMを監督したのがターセムなんですね。実は彼はかなりシャレの分かる男なんですよ。


そんなターセム&石岡瑛子コンビの『インモータルズ-神々の戦い-』(通称『インモー』)ですが、これまで通りアート感はバリバリなんですが、さらに「度を超えた残酷描写」(生首ポンポン、血と内蔵が3Dで飛び出す!)という新たな要素が加わっていて、大変見応えがありました。オシャレでアートな映像を期待した人は残念でした!


速度を変えながらスロー映像を見せる手法は『300』そのままとも言えますが、トータルでみると単なるパクリ映像とは感じませんでした。ただ、相変わらずストーリー自体には卓越した面白さというものはなく、そこは残念でした。


奇抜過ぎる衣装をまとって悪の親玉を喜々と演じたミッキー・ロークはかっこ良かったです。同じく悪役だった『アイアンマン2』よりもノリノリでやってる感じでしたね。


↓食虫植物?


来年公開予定のターセム&石岡瑛子の次回作『Miror,Miror』(白雪姫ですよ!)も楽しみ!


↓リリー・コリンズの衣装がヤバ過ぎ。


↓小さい人もたくさんいるよ。


アートと残酷が好きな人に『インモー』はオススメです!


(参考)
ターセム×モンティ・パイソン×マイケル・ジョーダン!壮大なバイラル・サーガ「The Quest for G」 | white-screen.jp


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