不発連合式バックドロップ このページをアンテナに追加

February 27(Mon), 2017

[]雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/だからまず僕は壊す 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/だからまず僕は壊すを含むブックマーク

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 本作で描かれている破壊の快楽と再生の美しさと爽やかさを見ると、デヴィッド・ボウイの「人は誰かが転落するのを見るのが大好きだ。でも転落した誰かが立ち直るのを見るのはもっと好きなはずだよね」という(出典不明の)名言を思い出した。

 これはつまり現代の寓話なのだろう。メタファーばかりだからというのもあるが、それ以上にああも破壊され尽くした自宅に寝起きする理由がないし、そもそもどうやって生活しているのだろう、彼の奇行をみんなちゃんと見えているのか……という疑問がいくつか浮かんだから。それに、エンドロールの最後にあんなふうな一言を添えられると、全部書かれた手紙だったのかなぁとすら思う。たぶんそれでいいのだろう。

 むろん、いささかわかりやすいように仕向けすぎだとか、物分かりの良い人が多すぎではとか、カレン・モレノナオミ・ワッツ)の親子の物語が浅薄とか思う部分はなくはないが、喪失後の気持ちを「喪失」という一言で表すのではなく、後悔、未練、贖罪……などのどれでもあり、どれでもない複雑な気持ちを、言葉ではなく破壊やダンスという肉体の行動によって外に表す。破壊なくして再生なし、再生なくして次はなし、をこういう形で描けるものかと脱帽した。

 ナオミ・ワッツは単に美人をキープしているだけではない、いい歳の取り方をしている。その他俳優陣も好演。音楽の使い方もナイス。何より、顔をあまり動かさないのにちゃんと演じているジェイク・ギレンホールの、動と静の演技がよかった。

 邦題は主人公の車のサンバイザーの裏に妻が隠していたメモの言葉で、鑑賞時はよく見えず、あとで調べたところによると、「If it's rainy, You won't see me, If it's sunny, You'll Think of me.」と書かれていた。てっきり、主人公が亡くなった人への想いをつづった言葉なのかと思っていたが、実際は「雨の日だと私を見ることもないけど、晴れだったら(サンバイザーを使うからこのメモを見つけることで)私を思う事があるよね」という妻からの皮肉なメッセージで、それは雨の日も晴れの日も生きている時は彼女を思わずに、亡くなってからも彼女をなくした自分だけを思っていたデイヴィス(ギレンホール)へ、初めて彼女(とその前に登場した忘れられていた他者)を想う瞬間を撃ち込み、それはデイヴィスが後悔と未練を抱える一撃に他ならず、そこでようやく彼の心も砕けて決壊し、再生が始まる事になったのだろう。

 見終えた後で、そういえば母が亡くなってから一ヵ月くらい、姉とやたら食べ歩きをした事があったっけな――なんて事を思い出した。

February 26(Sun), 2017

[]休日派水分とりすぎ日記 休日派水分とりすぎ日記を含むブックマーク

 電車に乗る気分ではないので今日は徒歩圏内だけを行動する事に。カフェラテを飲み、洗濯をしてから昼頃に外出。吉祥寺駅前のオデヲンで夕方の回のチケットを買って、鳥料理の居酒屋で昼飯を喰い(シューマイ定食)、台湾茶屋で茶と読書。

 一時間ばかし過ごしてから、何となく歩きたくなったので井の頭公園へ行き、ぶらぶらと散歩。今日はいい天気かつ寒くないので人が多い。何となく動物園に入って水生動物なんぞを愛でたりしながら。近所に住む元上司が「キムチをもらい過ぎたので、あげる」と連絡してきたので、もらいに行く。ドトールで近況を話し合う。

 再度オデヲンへ行き、『ラ・ラ・ランド』鑑賞。満席のよう。もしオスカー取ったらさらに混むのだろう。先に見ておいて正解かな。家に帰り、夕飯。またカフェラテを飲みながら読書。入浴。日記書き。読書。寝る。

February 25(Sat), 2017

[]休日派北朝鮮日記 休日派北朝鮮日記を含むブックマーク

 最近、土日は10時過ぎまで寝てしまう。寝すぎ。だけど眠い。夜に食事会があるので、昼はケンタッキーフライドチキンで軽めに。新宿に移動し、シネマート新宿で『太陽の下で 真実の北朝鮮』を見る。ドキュメンタリーで、ちょっと寝てしまった。鑑賞後、すぐに秋葉原に移動。上司がフグをご馳走してくれるというのだ。有り難い。刺身、唐揚げ、白子、鍋、雑炊とフルコースを堪能であります。いやー、フグはうまいね。ほくほくしながら帰宅。入浴。日記書き。寝る。

February 24(Fri), 2017

[]プレミアム会員だけがプレミアムフライデーをご利用できます プレミアム会員だけがプレミアムフライデーをご利用できますを含むブックマーク

 いつの間にか始まる事になっていたプレミアムフライデーによって、エキストラサタデーになって、さらにエンドレスサンデー、最終的にはブラックマンデーになる――というTwitterの呟きを見かけて笑っていたんだけど、よく考えたら笑えないよな。

February 23(Thu), 2017

[]最近読んだ本 最近読んだ本を含むブックマーク

 墓田桂『難民問題』(中公新書難民問題喧しいのでざっと読んでみた。日本の話に限って言えば、「日本は難民に冷たい」と諸々の数字が低いけれど、内情を見るとわりと適切かつ冷静に対応しているという論旨は意外だが、資料と実体験による著者の文章に説得力はあった。「難民受け入れこそ積極平和主義リスクなしにいいことはできない」という緒方貞子の発言を「軽率」と批判しているが、その緒方にして「(和平交渉には)軍事力行使も必要な場合もある。平和的な交渉ですべてが解決するほど、世界は甘くはない」と言っており、世界はかくも面倒だ。著者はこういうタイミングで「難民支援は夢想主義に陥りやすい」という本書を出すのは葛藤があったという。そりゃそうだろうな。しかし、だからこそ冷静な議論が必要なのだ。

 沢木耕太郎『流星ひとつ』(新潮文庫藤圭子にもそれほど興味なく、沢木耕太郎に至っては嫌いな方なんだけど、あるブログで紹介されて興味がわいて読んでみた。「このひと夜の会話が全部嘘ならよかったのに」と思ってしまって、この感想が肯定的なのか否定的なのかは、自分でもよくわからない。

流星ひとつ (新潮文庫)

流星ひとつ (新潮文庫)

February 22(Wed), 2017

[]たかが世界の終わり/かつてそこにいた人 たかが世界の終わり/かつてそこにいた人を含むブックマーク

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 グザヴィエ・ドランの映画は前半かったるいが、後半にそれがサスペンスなりカタルシスに転換するのだけれど、本作はひたすら(意図的に)かったるいまま進んでいき、感情や言葉の交錯はあれど摩擦もノイズも作らず、触れ合わない事でその場や関係を炙り出している。選曲も含めてさすがのセンスである。

 家族は他人の始まりであり、同時に他人から家族になり、しかし家族は他の誰でもない家族という人種なのだという危ういバランスの中で、理解しあわなければいけないわけではなく、必ずしも理解できるわけでもない。であるが故に、血が繋がっていないというよりも、同じ過去を持たない外部の存在である兄の妻カトリーヌ(マリオン・コティヤール)の、家族の内部や未知の義弟へのやわらかでかつ戸惑いの視線と言葉の端々が、時にノイズに、時に支えになっていて、彼女がルイ(ギャスパー・ウリエル)に「あと、どれくらい?」とどちらの意味か定かではない、ふとした一言を発する瞬間が異様にサスペンスフルであった。

 父親不在の家庭で、逃れた弟とは違い、そこに居続けた兄アントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)の握り拳の傷を見た時、それまでイラついている彼の姿を見ている影響もあってかDVを想像してしまい、それは否定できないものの、彼が唯一の男性として拳に生傷を作ってでも家族を支え続けていた証拠でもあるのかもしれない。そうやって父親役(男性性)を押し付けられる/押し付ける兄だからこそ、自分たちを否定した弟の帰還と、彼が何かを告げようとする事への自身の(そして家族の)態勢が整わず、様々な感情で引き裂さかれ、握り拳と共に涙を流してしまうのだ。

 それはやはりルイとて同じ事で、「(話すのが)怖くてたまらない」と電話で誰かに言っていたのは、重大事を告げる事は相手=家族を認め、理解を求める事であり、かつて自分が切り離した、あるいは否定した存在と向き合う事になるからだろう。そうやって兄夫妻や、無邪気な母マルティーヌ(ナタリーバイ)や、知っているのに知らない妹シュザンヌ(レア・セドゥ)と戸惑いながらの対峙を経て、先がないとわかっていながら「また来るよ」と誰よりも先に言うに至ったのである。

 夕闇の中で、我々は何かを求めて手を伸ばすしかない。だが求めるのは誰かの手なのか昔話なのか、あるいは手を離す事なのか。

 とりあえず私がいまこの映画や、彼らに対して言えるたしかな事は、「運転する時は前を見ろ」だけである。危ないって、あんな運転は。

February 21(Tue), 2017

[]何を歌えば 何を歌えばを含むブックマーク

 会社の同僚や先輩とカラオケに行った時に何を歌うのが正解なのか、いまだにわからん。こちとらシラフだし。ほとんどそんな機会がないけど、いざその時になると困る。いい持ち歌が一つくらい欲しい。