エガワヒロシのブログ

2017-03-23

昨日の話をうじうじ考える


人の音楽の話を昨日しましたけど、自分が人に重心を置くのか、音楽そのものに重心を置くのか迷ったままここまで来ました。

自他共に認める音楽マニアなんで、ここのコードのねじれ具合が!とか、ここだけスネアの音違うのよーとか、この展開がたまらん!とか、そういうことにテンション上がるのは間違いないんですよ。僕の曲の「スミチェル」のコード展開とか自分でもどうしてこうなったかわかんないし。そこに喜びを感じる。

でもそんな小難しいこと関係なく、たおの曲で感動して欲しいとか、ダイレクトに俺のエモーションをぶつけたい気持ちもあって。音楽というより俺を感じて!くらいの気持ち悪い感じもなくはないんです。

まあいつものグレー理論で白黒はつけられないし、どっちかではないんでしょうけど、どっち側なのか重心くらいははっきりさせておきたいなぁーと思う自分もいます。人から見たら僕の音楽は人が先なんだろうか?それとも音楽そのものなんだろうか?

まあこんな生活全公開を掲げてSNSをやってるのは、人間の音楽側と決めたはずなんですけどねえ。どこまでいっても煮え切らないなぁー俺。ポップスに振り切って、人間を前面に出すのが一番お客さんは増えるのかなぁ?そんな単純でもないか。

あぁ、人気ば欲しいばい。人気者になりたか。

<ソロ>

2017年4月9日(日)赤坂グラフティ

しみりえpresents「ウタノエン」

出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ

12:00開場/12:30開演

前売2000円/当日2500円

(ドリンク付きランチセット1400円別

(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

6月8日(木)Music Restaurant LaDonna

「LIVE ! from GROOVE FROM K・WEST vol.1」

OP/ST 18:00/19:00 前売り/当日4,000円/4,300円

出演:藤重政孝エガワヒロシ/日乃内エミ/イズミカワソラ

<PAVEL>

4/19(水)高円寺showboat

出演:アイラブユーベイビーズ/FF0000/PAVEL

and more…

開場 18:30/開演 19:00

前売¥2500/当日¥3000(税込・別途ドリンク代\600)

エガワヒロシチートロたこやき>

3/26(日)4/30(日)

[Total Feedback]&[SundayMonday]

高円寺HIGH 高円寺ampcafe同時開催

チケット希望の方は希望人数とお名前を連絡ください。

2017-03-22

人と音楽


音楽に生活を投影させるか。それともさせないか。勿論させないつもりでも出ちゃうのは間違いないですが、意識的に出すかどうか。そこは議論がよく起こるところ。

それは音楽に人を求めるかどうかにも繋がります。この人の音楽、この人がやってる音楽というところに意味を求めるか。匿名的な意識とは真逆の考え。

弾き語りシーンというものがあります。ライブハウスというよりもカフェライブ的なものが多いシーン。このシーンは根強い人気があります。最近はライブハウス側の人もこちらにはみ出して来て、盛り上がりを見せてます。このシーンではより人が強く出ます。弾き語りなので、サウンド志向の人が少なめという面もあるけど、この人の歌、この人の演奏というのが重要で。だから人柄によって人気に差が出ます。

それは悪い意味では、女の子で言えば、可愛いければ音楽微妙でも人気あったりというも見かけます。男も音楽よりもホスト的な振る舞いがモノを言ったりします。まあそれはバンドも似たようなところありますけどね。

でも良い意味では音楽だけではない楽しさがある。その人の人生込みで音楽を楽しめる。その人のバックグラウンドが「別れ」という言葉に意味を持たせたり、「BABY」という言葉が特別な響きを持ったりする。それが人の音楽のマジック。

4/9の赤坂グラフティはそんな音楽そのものの人達と共演です。お二人共、弾き語りシーンで活躍する女性シンガー達。イナダミホさんは初めましてですが、ママさんシンガーってことで、子育ての隙間から溢れるものがあるのは間違いない。俺と一緒。そしてシミズリエさんなんて、人間が音楽をやっている!と歌っている姿を見て感じた人。濃い。実に濃い。人間が。嫌いな人には胸焼けのする夜になるかもしれませんが、大好きな人には胸の中に大きなものが残る夜になると思います。

僕も今回は思いっきり人に寄せて、生活感丸出しでいきたいと思います。お父さんで、お母さんで、おっさんで、さえない労働者の歌。でも娘にはスーパーマンの歌。どうか僕の歌が届きますように。

<ソロ>

2017年4月9日(日)赤坂グラフティ

しみりえpresents「ウタノエン」

出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ

12:00開場/12:30開演

前売2000円/当日2500円

(ドリンク付きランチセット1400円別

(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

6月8日(木)Music Restaurant LaDonna

「LIVE ! from GROOVE FROM K・WEST vol.1」

OP/ST 18:00/19:00 前売り/当日4,000円/4,300円

出演:藤重政孝エガワヒロシ/日乃内エミ/イズミカワソラ

<PAVEL>

4/19(水)高円寺showboat

出演:アイラブユーベイビーズ/FF0000/PAVEL

and more…

開場 18:30/開演 19:00

前売¥2500/当日¥3000(税込・別途ドリンク代\600)

エガワヒロシチートロたこやき>

3/26(日)4/30(日)

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高円寺HIGH 高円寺ampcafe同時開催

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2017-03-19

[]「BEAT UK

90年代、下北沢ではイギリスのギターバンドやダンスミュージックに影響を受けた音楽が溢れていました。みんなが興奮しながら新しい音楽について話し、盛り上がってた時代。そんな人たちがチェックを欠かさなかった番組がBEAT UKでした。

イギリスの音楽チャートを伝えてくれるだけの番組なんですが、そのスタイリッシュな映像にも興奮して、自分のセンスというものが毎週書き換えられるような、そんな気持ちになったのを覚えてます。そこにどっぷりハマった人と、そうでない人には違う人生が用意されているようにさえ感じます。

そして昨日の下北沢QUEのthe MADRASのリリースパーティーに集ったのは完全に見ていた側のバンド達。下北沢のそんなシーンを実際に作ってきたバンドでした。

トップのクライフは最新の曲より昔の曲を重点的にやったので、よりBEAT UKの匂いが濃厚で。いつものライド感というよりは、マンサンとかメンズウェアとかちょっと脇道のUK臭のする選曲。これでこの日のモードは決まりました。

次の46°halo石塚兄ちゃんのメランコリックなメロディーに、サイケデリックな音を被せるまさにUKな匂いのする演奏を披露。ベースが元ジェッジジョンソンのナカタンで、さらに高まるUK感。ギターの新保さんもFLUKEではアメリカオルタナの匂いが強いけど、このバンドの時はUKに寄せてくる。いやしかし兄ちゃんの作るメロディーはポップスと言ってよいくらいわかりやすい。だけどポップスと呼ぶのを躊躇するような陰りがある。この塩梅はthe MADRASの橋本さんにも感じるから、北海道の人の共通項なんだろうか?

そして沖野俊太郎&The F-A-Rsが登場。沖野さんはVENUS PETERでそんなBEAT UK世代を先取りした先駆者であり、この世代の憧れ。そのビロードのような声で歌えばすべてが名曲になるので、ワンコードでアジテートするような、メロディーを吐き捨てて行くような曲が特に刺さる。その姿はまるでジェントルなアジテーター。かっこよい。いやしかしThe F-A-Rsが絶好調。沖野さんの声が柔らかで、品の良さが保障されてるからって、過激な音を放り込みまくる。特にベースの島田さんのファズしまくりの音!あれはえげつないわー。

そしてトリは初めての音源「DAYDREAMER」をリリースするthe MADRASが熱い演奏で温まりまくったフロアを沸かす。このバンドでのBEAT UK世代はボーカルの橋本さんだけで、あとは新世代のメンバー。なので面白い化学反応が起きてる。橋本さんの作る曲は、スミスやペイルファウンテインズなど、ネオアコ感さえ感じる繊細さ、儚さがある。温度の低さを感じるようなメロディー。だけどそこに若いメンバーがストロークスデスキャブのようなシンプルながら考え抜かれたアンサンブルで、しかも熱い、熱すぎるくらいのぶっとい演奏をぶつける。すると唯一無二のthe MADRASサウンドになる。しかも今日はリリースパーティーなのでより熱い演奏を披露。橋本さんの歌も特別気合い入ってたなぁ。最後はチューインガムウィークエンド時代の名曲「ICE」でフィニッシュ。この演奏ならチューインガムウィークエンドファンも納得するんじゃないかな。

BEAT UK遺伝子がまだここに生きてると感じさせる夜で、とても楽しかったですね。僕らはあそこで人生が曲り、こんな場所にたどり着いた。それが幸せなのかはまったくわかりませんが、もう一度人生をやり直しても、僕はBEAT UK側に道を辿るんだと思います。はい。

<ソロ>

2017年4月9日(日)赤坂グラフティ

しみりえpresents「ウタノエン」

出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ

12:00開場/12:30開演

前売2000円/当日2500円

(ドリンク付きランチセット1400円別

(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

6月8日(木)Music Restaurant LaDonna

「LIVE ! from GROOVE FROM K・WEST vol.1」

OP/ST 18:00/19:00 前売り/当日4,000円/4,300円

出演:藤重政孝エガワヒロシ/日乃内エミ/イズミカワソラ

<PAVEL>

4/19(水)高円寺showboat

出演:アイラブユーベイビーズ/FF0000/PAVEL

and more…

開場 18:30/開演 19:00

前売¥2500/当日¥3000(税込・別途ドリンク代\600)

エガワヒロシチートロたこやき>

3/26(日)4/30(日)

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[]「DAYDREAMER」/the MADRAS

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2年の活動を経て、ついにリリースされるthe MADRASの1stシングル。

伝説のバンド、チューインガムウィークエンドの橋本さんが立ち上げた新バンド。すべての曲が夏の終わりの陽炎のような、追いかけたら消えてしまうような儚さがある。それは歌詞にも顕著で、どの曲も負け犬側の、人生が上手く転がって行かない日々が記されている。でもそんな日々に向ける目は優しく、悴んだ手をそっと包むような感触があるのが嬉しい。そんな少し後ろ向きにさえ感じるメロディーと歌詞を、ポジティブに変えるのは若きバンドの演奏。この反転する力がこのバンドの魅力だと思う。ポールトーマスアンダーソンの名作「マグノリア」や「ブギーナイツ」のエンディングのように、少しだけ上向く世界。本当のポジティブというのはこういうさり気ないものなんじゃないかな。

そしてひとつ。サイケデリックに逃げない演奏が心地良い。これって最近のバンドでは珍しいよね。現在形のロックンロールバンドってこういうことなんじゃないかな。

2017-03-16

小説トレーニング#4


将来小説を書くための小説的表現のトレーニング。凄い長くなってしまった。まあ小説ならこのくらい当たり前か。タイトルは「春」。




満員電車に乗ると背が小さくなった気になるのはなぜだろう?僕は身長175センチで、別段小さい方ではない。周りを大男に囲まれた訳でもない。太った男の鼻息が首筋にかかるわけでもない。でも自分が場違いな場所に押し込まれているという感覚が、そんな気分にさせるんだということは薄々気付いていた。僕の人生は暗礁に乗り上げていた。

父親サラリーマンだった。別段それを嘆いてる姿を見たこともなく、充実した顔も特に記憶にない。父親は運命に流され、受け入れ、同じペースで呼吸をしながら生きていた。高度成長期というのはそんなもので、人々はそんな流れに乗って人生を生きて、人生を終えていった。大多数がそうだったので、誰も気にも留めていなかった。

そんな父を持っていたので、自分もサラリーマンになるんだと思っていた。なりたいものもなかった。ただ漠然と親の道筋を見て、漠然と歩いていた。何も選ばず、どこも曲がらず、ただ真っ直ぐと、道なりに歩いていた。そして気づいたらここにいた。

親の背中を見て、特に大きな反抗期もなく育ったのに、僕は父と同じ場所には立っていなかった。時代のせいかもしれないし、僕の努力が足りなかっただけかもしれない。間違えた角度は少しだけだったはずなのに、いつの間にか目的の場所からは大きく逸れてしまっていた。暖房の効きすぎた電車の中で、誰かと誰かが不倫した見出しを眺めながら、自分の間違いを思い返していた。何か大きな間違いをした覚えはなかった。でも正しい判断をした自信もなかった。

このギュウギュウ詰めの車内のほとんどの人が仕事をしていることが信じられなかった。仕事をして、お金を稼いで、ご飯を食べる。この単純な図式、この単純な因数分解が解けない僕のことを、みんなが笑っている気がした。本当は誰も人を笑う余裕なんてないのはわかっているのに、僕は1人で自分を憐れんでいた。反省ではなく憐れみ。自分を可哀想と思うような奴に、神様は微笑まない。したり顔のシンガーソングライターが、ヘッドホンから囁くように歌う。不倫でおろおろするような奴が歌う曲は、とても薄っぺらく感じた。でも、言ってることは正しいと思う自分もいた。

急に同じ車両で大きな声がした。ちょっと遠くてどんな人が声を出しているのかは分からなかったが、車内が少しざわついているのはわかった。痴漢?とでも思ったが、どうも歌を歌っているようだ。こんな朝から酔っ払いかよ…。隣にいた髪型から靴のつま先まで完璧に整えたスーツの男が呟く。僕もヘッドホンを外してみる。ムッとした空気の音が聞こえるような車内。でもそんな空気に御構いなしで、その歌声は響いていた。

「かーなーらーずー最後に愛は勝つ〜♪」

まさかのKANだった。しかもヨレヨレの酔っ払いが歌っているのかと思ったら、しっかりとした歌声で、ハスキーな、ポップな良い声で、その歌は歌われていた。伴奏はないのでアカペラだ。フルボリュームで歌う声が車内に響いた。

「しーんぱーいないからね〜♪」

まだ続くようだ。もう終わったと思ったらまた始まった。むしろあの無音部分は間奏のピアノパートだったんじゃないだろうか?タイミング的にそんな感じだった。思わず僕もリズムを取り始めていた。彼の歌はリズムも正確だった。

「おい、うるせーぞ!やめろ!」

さすがにそんな声も響き始めた。車内のざわつきがさらに大きくなってきた。ヘッドホンをしていた人達もみんなヘッドホンを外し、なんだ?という顔で周りを見渡し始めた。

「キャーリオーン、キャーリア〜ウト♪」

そこでさらに大きな声でKANは歌った。いや違う、KANを歌う人は歌った。すると衝撃の展開。さっきまで下を向いていた地味目なOLさんが、30前後くらいで、仕事はしっかりやります!という雰囲気の、とても常識的に感じるどこにでもいそうなOLさんが顔を上げて、眼鏡を外して歌い始めたのだ!

「パーン!バラパーンパン、バーン!パーん!」

まさかのピアノパート!朝8時5分の満員電車の車内に響く愛は勝つアカペラ!2人は高揚していき、目を見つめ合いながら歌う。2人の歌は重なり合い、ユニゾンとなってさらに盛り上がる。

「しーんーじーるーこーとーさー!かーなーらーずー最後に愛は…」

そこでパン!という大きな音がした。静まり返る車内。車内の全員が音の方を振り返る。そこには大柄な、山男風情の男が広告を叩きつけて、さらに大きな声を出していた。

「愛は…愛は!…愛は…勝たんとです!」

彼が叩きつけた場所には不倫の記事が大きく書かれていた。ゲソ不倫。居酒屋でイカゲソを食べながら不倫したことでそんな名前がつけられた不倫記事。そこを指差しながら、彼は手を震わせ、声を震わせ、そして涙を零しながら語気を強めて言った。

「愛が!愛が!最後に愛が勝つなら、なんでサトコが!サチコ、じゃなくてサトコが!サト…」

山男の突然の告白に車内は戸惑った。何が起きたのかわからない人達は、なるべく関わり合いにならないように、窓の外に集中した。通勤快速は戸田公園を過ぎようとしていた。公園にはアンパンと牛乳を持ったおじさんが座っていた。隣に犬もいた気がしたが、電車のスピードが速すぎて確認出来なかった。

「それでも…それでも…」

KANは、いやKANを歌う男は小声で呟いていた。震えていた。そして急に混雑した車内を掻き分け、山男の方に近づいていった。ハゲたサラリーマンの足を踏み、ヒョロヒョロした学生を突き飛ばして山男の方に進んだ。それを見て、ハッとしたピアノパート担当の地味目なOLも動き出した。

車内は大混乱していた。満員電車は動く余地がないから満員電車なわけで、その移動には無理があった。でも世の中やってみないとわからないこともある。どこにも隙間のなかったはずの車内にうねりが生まれ、KANは、じゃなくて…もう面倒くさい、KANピアノは山男の隣まで、まるでそれが約束されたようにたどり着いた。モーゼのように海は割れなかったが、それでもたどり着いていた。そして2人は目を合わせた。

「かーなーらーずー最後に愛は勝つー!!!」

全力で、山男の鼻先で、2人は歌った。涙を流しながら、山男の心にバイアグラを注入するように、サトコに届くように歌った。そして歌い切った。2人は晴れやかな顔をしていた。最後に愛は勝つことを信じてる顔をしていた。それを山男は震えながら下を向いて聞いていた。

しばらく車内は静まり返っていた。もう直ぐ赤羽に到着するアナウンスが響いた。その声はとてもよそよそしく、愛については何も考えていない声だった。車内の空気を1つも読めていないアナウンスだった。そこで山男は急に顔を上げた。その顔は悲しみも、喜びも、諦めも、怒りも、安堵も、そのどんな色を挿してはいなかった。そしていきなり2人の頬に拳をめり込ませた。

「お前の人生は俺の人生ではねぇ!」

そのめり込んだ拳は、KANから鼻血を流させた。その血は僕の白いシャツまで飛んだ。ピアノのメガネは吹っ飛んで網棚の上に引っかかった。息を飲む車内で、誰も何も言わなかった。殴られた2人も何も言わなかった。ちょうど電車はホームに到着し、ドアは開き、赤羽駅で降りる人波が濁流のようにホームへ飛び出した。その中にはKANも、ピアノも、山男もいた。そして車内には事情を知らない赤羽駅のホームの人達も乗り込み、何もなかったようにいつもの満員電車に戻った。騒動を知ってる人も、勿論知らない人も何も言わなかった。

ただ、僕の白いシャツにはKANが残した赤い鮮血が残っていた。それはまるで春先のてんとう虫のように見えた。場違いなくらいホンワカした色で、僕のシャツを染めていた。その赤い鮮血は、それでも愛は勝つと信じているようだった。迷惑なくらいポジティブだった。そして僕は気が付いた。赤羽駅で降りるのをすっかり忘れていたことを…。

僕は十条駅で降りた。折り返すのも面倒なので、そのまま仕事をサボった。とても天気の良い朝だった。「最後に愛は勝…」不意に僕の口をついたメロディー。「勝つわけねえだろ」吐き捨てるようにメロディーを打ち消す。コンビニで買ったビールを飲み干し、犬を連れたおじさんとすれ違った。少し汗ばんで、マフラーを外した。誰かが春の話をしていた。




エガワヒロシライブ情報

<ソロ>

2017年4月9日(日)赤坂グラフティ

しみりえpresents「ウタノエン」

出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ

12:00開場/12:30開演

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(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

<PAVEL>

4/19(水)高円寺showboat

出演:アイラブユーベイビーズ/FF0000/PAVEL

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開場 18:30/開演 19:00

前売¥2500/当日¥3000(税込・別途ドリンク代\600)

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2017-03-12

[]「酒場放浪」

僕は酒との付き合いが古くない。何だか最近は飲んでる人ということになってるけど、酒自体を飲むようになったのは27、8歳と遅く、しかもみんなで酒飲んで話をするのが好きなだけで、家では飲まなかったし、1人で飲みに行くことなんてなかった。

それがどうだろう?それが40を超えて酒を飲みに行くことは普通になり、この数年に至っては家でもだいたい飲んでるし、1人で暖簾をくぐることも多くなって来た。今となっては酒飲みおじさんの完全な仲間入りだ。

まあそれでも酒自体を愛してる訳ではなく、ツマミが好きなので、塩を舐めながらとかはありえない。まだ上があるのかとも思うし、そこまではいかないような気もしてる。それでも酒の摂取量はすっかり一丁前になって来た…。俺の肝臓はまだフレッシュだから大丈夫なはずだ。いやそう思いたい。

もう酒場が気になってしょうがない。近所の気になる酒場をチェックしまくっている。東中野のオルトスピーカーの近くに鯖の専門店を見つけた。あそこも行ってみたい。前みたいに誰かと行きたいというのもない。1人で行く。隣にどんな人が座るかも楽しみだ。

昨日はトドみたいな体型のカーリーヘアーの女の人が座った。渋いツマミで日本酒を飲んでた。興味はあったけど声はかけなかった。それも酒場の楽しみの1つだ。そのうち面白い出会いもある気がする。

エガワヒロシライブ情報

<ソロ>

2017年4月9日(日)赤坂グラフティ

しみりえpresents「ウタノエン」

出演:イナダミホ/エガワヒロシ/シミズリエ

12:00開場/12:30開演

前売2000円/当日2500円

(ドリンク付きランチセット1400円別

(お昼のイベントになります。エガワヒロシの出番は13時過ぎになります。)

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4/19(水)高円寺showboat

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[]「Teenage Symphonies to God」/Velvet Crush

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90年台USパワーポップを代表するギターポップバンドのセカンド。まあ所謂名盤ってやつですね。あの頃音楽にハマってたやつはみんな聴いてたな。

音楽を小難しく考えて袋小路にハマった時にはこれを聴くと良い。何も特別なことはしてない。ギター、ベース、ドラムを集めて、3人で汚いスタジオに入って、ガハハと笑いながら曲を作るとこんなものが出来る。音楽が好きな奴らが、こういうの良いよなぁーって部屋で聴かせ合って、そのまま盛り上がってスタジオ入ったら出来たみたいな曲ばかり。でもそれって音楽の大事な側面だと思う。音楽ファンがそのままステージに上がったみたいな音楽。これをバカにする人は、きっと音楽が好きじゃないんだと思う。いや音楽は好きでも、音楽を共有は出来ない人なんだと思う。それってちょっと寂しい気がするなぁ。まあ人それぞれ色んな音楽はあると思うけれど。僕はこれが好きな人と友達になりたい。