教育者たちは 問題の先送りとと責任逃れ が得意だった。

当時漫画の世界では高校生がバリバリ750(ナナハン)を転がしていたが
現実世界はそうではなかった。

教育者を含めた大人たちは問題の先送りと責任逃れのために
「三無運動」とやらで法的に認められている免許取得を妨害し続けた。

原動機付自転車から始まり小型・大型2輪免許までは金と時間さえあれば
取得出来た。

しかしその上の世界を体験するには限定解除に挑戦するしかなかった。

ただただ法規や運転技術だけではなく精神修養的な修行の世界だった。

引き起こしや取り回しはボロボロで錆び錆びのZ650とかだった。

実際の試験車はZ750FXで、どれもこれも整備不良車で、調子が悪かった。

試験のコースも3コースあり、当日の朝に試験場に行ってみないとわからなかった。

また試験官(県警の警官か警官上がり)も複数名して、色々な組み合わせがあった。


とにかく合格させたり、技術向上を目指した試験ではなく、
落とすだけの不条理な世界だった。


今なら金で買える免許であるが、昭和の当時は金だけではどうにもならない世界だった。