漫画×4冊を購入

読んだ本×3冊

  • 舞城王太郎ディスコ探偵水曜日』下巻(452p)
    • 〜P78
  • 新城カズマ15×24』6巻(302p)
    • 〜P302。読了。
    • うーむ……。楽しいのは確かに楽しい。15人+αのタイムラインを追うだけで楽しめるし、時間の切り方、視点の変え方など小説の作り方は非常に上手い。ただ、作者が「三日にいっぺんくらい」巡らせている〈死〉についての思いはいまいち伝わってこないし、いろいろな感想を見てもその思いを受け取っている読者はいないような気がする。やはり、話の重みの拠り所を、紋切り型のようにキャラクターの過去話に落とし込んでいるのがその要因なんだろうなあ。
    • 多くの謎が残されたのもかなり不満。この小説は、バラ撒かれた謎が収斂していくカタルシスこそが読む上での楽しさの源なのであって、謎を残すのは読者への裏切りに等しい(ややいいすぎ)。「いくつかの環はまだ閉じていない」なんて言ってないで閉じろ!
    • 文句はあるが楽しめるのは確か。6点に近い6,7点。
    • あとツイッターとかセカイカメラとかまじ蛇足。買ってもらったおもちゃを見せびらかす子供の如き思想を感じた。
  • 京大漫トロピー会誌 3号
    • まだ通読はしてないけどだいたい目は通したくらい。
    • いやー会誌の形式は笑いました!完コピ最高!
    • ランキングそのものは意外ではあったけど、まあ作る人が違えば結果も違うわな、という感じの感想。ちょっと前までは、「俺のランキングこそが至高善!俺のランキングと違うランキングはすべてクズ!」という原理主義を貫いていたけど、最近は「すごい!」と「読め!」のわかりあえなさを目の当たりにして、悟りの境地に達した感がある。とは言え、いくつもランキングに目を通しているが未だに自分以外に逆柱いみり「空の巻き貝」をランキングに入れる人を見ないのはどういうことなのだろうか。世界は狂いつつあるのだろうか。
    • 「ランキングを見た後の補正ランキング」「個人ランキング叩き座談会」「個人ランキング叩き座談会の感想座談会」「推薦作のレビューを見たあとにレビューをレビュー」など、一粒で二度三度美味しい企画が印象的。楽しく読めたのは自分がこういうことをやる団体に入っているからなのだろうか。いままでこういうネタは「内輪ネタ」の名の元に、脳内に出た瞬間にバッサリ却下してたけど、実はありだったのかもしれない。
    • 同じような形式でこれくらい面白く作られるとへこむなー。
    • 漫トロピーは、①漫画を薦めあうシステムがうまく回っていて②人数が多くて③勢いがあるのでうらやましい。①に関してはTMRは薦めあうどころか好きな漫画は人からは隠せの世界だからね。会員間に不信しかない。もちろん相手が進めた漫画を好意的にうけとめてくれるという信頼ベースで薦めあっても趣味が画一的になるという弊害が起こりうるが、漫画を薦めあわねば漫画好きが集まる意味がないので漫画は薦めあった方がいいに決まっている。②は人数が多くなっても思ったよりも薄まっている様子がなくて意外。その辺は中の人のやる気次第だよなー。③は②に付随する部分もあるけど、少なくとも縮小再生産からは生まれないものだと思う。