ジョナス・メカスによる365日映画、12月19日、353日目。
(老虎菜)
Day 353: Jonas Mekas
Wedneday, December 19th, 2007
5:08 min.
注意！上の説明文は配信されたビデオのものではなかった。今日のビデオは以下のように、クーベルカ夫妻とセバスチャンが登場する中華料理店でのもの。
テーブルの上の野菜の料理がクロースアップされている。「何ていうんだ？」と訊くメカスの声。「オールド・タイガー・サラダだよ。」と答える中国語・中国文化にも詳しいセバスチャンの声。「コリアンダーという別名もあるよ。」（この「老虎菜」と呼ばれる涼菜、サラダのレシピと特徴に関しては、http://hentekorin.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_76b9.htmlを参照。）誰かの箸がのびる。カメラが少しずつ引き、上を向くと、正面にこちらにデジタル・ビデオ・カメラを向けるペーター・クーベルカがいる。HDDタイプのSONYのハンディカムだ。セバスチャンと老虎菜について会話する女性の声が聞こえる。セバスチャンが胡椒をかけてもいけるよ、とかトマトや杏仁がはいることもあるんだ、とか言っている。テーブルの上には醤油の入った小さな器、透明のお酒の入った小さめのグラスが見える。二皿目の料理が運ばれてきた。クーベルカはその料理にカメラを近づける。料理に箸をのばすセバスチャンがアップになる。その向こう隣にクーベルカ夫人がいる。彼女も箸をのばす。クーベルカも箸をのばす。白っぽい固形の料理だが何かは不明。三人とも美味しそうに味わっている。
「超辛」というラベルのボトルが一瞬映る。何酒だろう。
巨大なガラスの水槽を覗き込むクーベルカの後ろ姿。生け簀の蟹を夢中になって撮影している。上海蟹（Chinese mitten crab）のようだ。六、七匹いる。メカスもカメラを蟹に向け、クロースアップする。「ハサミがゴムバンドで固定されてるよ。」とクーベルカ。好奇心旺盛に蟹を観察する二人。
別の生け簀のロブスター（Lobster）をセバスチャンが撮影している。ロブスターたちも皆ハサミをゴムバンドで固定されている。レジのデスクに「財源廣」という札を持った招き猫がいる。
店の前の歩道で何かを撮影しているクーベルカの姿。一瞬、「正宗東北〜」というネオンサインの店名が映る。最後の一文字が判読できない。クーベルカはゆっくりと歩き始める。その先の暗がりに誰かいる。
追記（12月20日）：上の説明文が以下に差し替えられた。
Kubelka and
Sebastian enjoy
a meal in a company
of lobsters ---
