「空気が甘い」と千葉さんは言った


フクジュソウ福寿草, Far East Amur adonis, Adonis ramosa



フキノトウ(蕗の薹, Fuki or Giant butterbur, Petasites japonicus



ツグミ(鶇, Dusky thrush, Turdus naumanni



東京オリンピックの頃(1964年)に、空気の汚れた都会からここに越して来たときのことを嬉しそうに語る千葉さん。「空気って甘いもんなんだなって感激しました」「空気が甘い! そうですか!」」「いまではあたりまえになって感じなくなったけどね、わっはっは」ちょっと高い所にある千葉さんのお宅からは天気の良い日には遠く大雪山系、夕張山系までを見晴るかすことができるという。「黒岳、夕張岳も見えますよ」「へえ! そうですか!」「今度、天気のいい日にいらっしゃい」「ありがとうございます」千葉さんは畑をやっていて、自給自足に近い生活を実現している。「野菜は買うことはないね。新鮮だし、美味いよ」千葉さんは最近私が発見した面白い形態のキノコであるツチグリ(土栗)の見られる土手の近くに住んでいらっしゃる。公道の日陰に残った氷を割っているところに通りかかって、「ご苦労様」と声をかけたら、思いもかけず色んな話を伺うことになったのだった。千葉さんは近くにキタキツネの巣があって、畑のトウモロコシやジャガイモがよく狙われると言って笑った。




カエデ公園のプラタナス(紅葉葉鈴懸の木, London plane or Sycamore, Platanus acerifolia)を見上げる



藻岩山(531m)



札幌岳(1293m)、空沼岳(1251m)方面