読んだ本と挫折した本。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/02/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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相変わらず司馬さんの文章は潔くて格好良い。
家から古戦場の「屋島」が見えるのですが、
この作品を読んだ後で見る屋島は、なんだかいつにも増して切なく映ります。
まさに「兵(つわもの)どもが夢のあと」といった感じで。
海上の平家軍を追っていた義経は、その先にどんな将来を見ていたのでしょうね。
義経といえば、
鞍馬の天狗から戦法を学んだだとか、
五条大橋の上で弁慶と戦ったといったエピソードが有名ですが、
司馬さんの義経にはそういう「超人的」な話は出てきません。
どこまでもリアルに、一人の若者として描かれています。
これまで「伝説の人」だった義経が、
「歴史上に確かに存在した人」として地に降りてきた。そんな感じ。
で、「義経」を読んだ勢いで、
次に司馬さんの戦国4部作の「国盗り物語」へ入ろうかと思ったのですが、
その前に気になってた本を消化しようと思って・・・コチラ↓を。
- 作者: 稲垣足穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1969/12/29
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お月様と殴り合いしたり、妖精がチョコレートの中に入ったり、
なんかそういう不思議な感じの話が続いて、
好き嫌いがどうこうっていうよりは、
単純に
「(自分にとって)時期じゃなかった」ので、途中で読むのをやめました。
司馬ワールドから足穂ワールドへの脳の切り替えができなかったんだよね。
おとなしく寄り道せずに司馬さんの戦国4部作を読もうと思います。
あ、ちなみに、
タバコの煙の輪をとおして見ると、お月様が三角に見える
っていう話は結構好きだったなぁ。