映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・ランディス 監督「ブルース・ブラザース2000 」1667本目

映画としては、前作のコピーみたいで実につまらないんだけど・・・
セットも演技も硬くてこなれてなくて、しっくりこないうちにクライマックスの「クイーン・ムセット」(もちろんエリカ・バドゥ)のバンドバトルに突入。この映画はもう、この場面だけあればいいです。他は本当に、前座としてもない方がいいくらいだけど、このバンドバトルだけは歴史に残る素晴らしい演奏です。
音楽ってこうやって楽しむもんだよね!
ジョン・グッドマンもなかなかの歌声だよ。

この映画を撮ってからもう20年近く経つわけだ。Dr.ジョンがまだ痩せてたり。ブルース・ブラザーズ・バンドもルイジアナ・ゲーター・ボーイズも、だいぶメンバーをもう失ってる。それでも見終わってあまり切なくならないのは、映画としてはギャグの小ネタみたいで、泣けるほど素晴らしい演奏シーンが比較的少ないからかな。。。

でも、パトカーがドカドカ瓦礫の山になっていく場面は、ちょっと面白かった。そこまで車つぶすか!って。

ローランド・エメリッヒ 監督「GODZILLA/ゴジラ(1998・アメリカ)」1668本目

また渡辺謙か・・・しょうがないか。他にもいい役者さんがいるんじゃないかとも思うけど・・・。
え、ジュリエット・ビノシュ?フランス人が英語を話してこの映画に出る意味があまりわからないけど、彼女の実在感はこういう作り物がたくさん出てくるフィクションには重要なのかな。

全体的には、シン・ゴジラは大昔の日本のゴジラ映画よりこっちに近いような気がします。そりゃー時代が近いから、ということもありますが、シンゴジラは形としてはなるべく情感を強調せず、全体をニュース速報みたいにスピード感を前面に出してたと思うので、そういう作り方も近いように思いました。

それにしてもゴジラがあんまり出てこない。というか映ってる場面でも暗すぎてよく見えない・・・。
比較対象として面白かったけど、あまり盛り上がらなかったです。