はじめてZINEというものを手にしたのは10年近く前である。確か『のりしろ』というタイトルで、水俣の若者たちが集まって作った文芸誌だった記憶がある。あるいは『パーチェ』という京都の左派系の小冊子だったかもしれない。『のりしろ』のほうは引っ越しを繰り返す中でどこかに行ってしまった。

昨年、仲間内で集まってZINEを作ろうということになった。ケンカしぃしぃ一冊作った。おもしろくなってきて調べてみたり、いろいろ集めはじめてみた。非常に個人的なもの、旅もの、食べ物系、音楽レヴュー、フェミニズム、政治的なものなど、ジャンルも多様でミックスしているものもある。個人的にはマイノリティに関わる内容のものに関心がある(ZINEは「持たざる者の最後の砦」といわれることもあるそうだ)。一途で熱量のあるバカっぽいものに出会うとしびれます。

卒論をZINEのとして発行・販売している人もおり、大学の授業で作ってみるのも学生にとっていいかもと思い、来年度からはじめてみます。まぁ、ほとんど教えることはなく、学生に場と機会と情報を提供するくらいで、後は学生がDIYでやってくれればと。

今日は群馬県高崎市でZINPHONYというZINEのイベントがあったので、日帰り出張。いい味出しているZINEをいくつか資料として購入。下はそのひとつ。