福井県といえば鯖街道、そして鯖街道とは関係ありませんが鯖江市!

 6月末より土日祝日は研究出張や兼務大学での仕事が多かったため、流石に疲れが溜まってきているなと実感していましたが、本日は久々にゆっくり休むことができました。これでまた次の週末の九州への学会発表も、元気に向かうことが出来ます^^

 久々の休み!学会発表の準備という手もありますが、敢えて今日は休もうと決心、しかし久々に丸一日がオフとなると、何をしようかむしろ困るものです。遅めに起きて、ベランダ一列に並んだプランターに水をやり、午後から阪神-巨人戦を見ます。「そうだ、自分は阪神ファンだった」と思い出します(笑)。

 さて鯖江市といえば、県庁所在地でない地方都市の中において、その知名度はかなり上位に位置すると思います。他府県の人にとっては、福井県では福井市より有名かも…。私が福井県にきて最初に印象的だったものは、北陸自動車道から見える山際の「SABAE」の文字、「HOLLYWOOD」を連想させるものがありました。

 福井県といえば鯖街道若狭湾で水揚げされた鯖に塩をして、徒歩で京都に着く頃にはちょうどよい塩梅になったといわれています。その鯖街道鯖江市が関係するのかというと…、鯖街道福井県小浜市から京都府京都市左京区までを指すので、鯖江市は通っていません。鯖江市の公式ホームページによると、鯖江の名前の由来は「一説には鯖矢の『鯖』と深江の『江』を取って鯖江としたとも言われています」とのことです(詳細は引用元の「こちら(リンク)」をご参照ください)。鯖の尾に似ていた矢、「鯖矢」が由来だったのですね!

 昨日の金曜日の祝日は、午後1時より夕方6時前まで、福井市のお隣、その鯖江市に行ってきました。鯖江市では、内閣府地域社会雇用創造事業として、鯖江市民活動交流センターにて、今月より起業の講座が開かれており、そこでお話をさせていただいたのです。

 教室には大学生から高齢の方までいらっしゃり、「ベンチャービジネスの起源と会社制度の説明」に関する私の説明を、とても真剣に聞いていただけました。(一般的な日本の大学の授業ではあまり経験しない)こちらからの問いかけに対する受講者の方の積極的な回答がとても嬉しかったです。

 
 (授業時の写真を撮っていただきました)

 このプログラムは、この日のほかにもNPOや企業の経営者など、多くの講師の方が授業をし、一定の単位を取ると修了となるとのことです。私は先述のタイトルで、ベンチャービジネスや会社制度の話から発展させ、起業の事業内容をシーズとニーズの双方から見つけ出す方法や、外交とビジネスの関係、時事経済の見方などをお話しました。1.5時間を連続で3コマ、計4.5時間を頂いたものの、それでも話を完結させるには早口で進めてなんとか時間内に収まったという感じです。プログラムの主旨がまさに私のProfessionに「ストライク」であったため、それでも話し足りないことが多くあります…。

 ニューヨーク市は観光と金融の街から、医療ベンチャーの街へと変貌しようとしています。福井県鯖江市は、もちろん漆器や繊維、眼鏡などの産業でも有名ですが、この地域の人々の前向きな気持ちにより、今後、それらの産業に新たなベンチャービジネスを加えた変貌を遂げるかもしれません。

 そのような可能性に少しでも貢献できたことに心より感謝です。