「民族地図」 北方民族資料館 【網走:2008.11.02】

    

北方民族資料館、入って直ぐに「民族」と掲げるパネルの
展示がある。北極を中心に据えて眺める地図は新鮮だ。
ここに一つの地域があるのだと想像を掻き立ててくれる。
どのような民族があるのだろうか?下写真に拡大してみる。

    

樺太の半分はアイヌとなり、ウイルタ、ニブフとあり、大陸の
ウリチ・・・と続く。千島もアイヌとされイテリメン?コリヤーク等
聞いたことのある名前が数多く並ぶ。分布がいつ頃のもの
だろう?明記がないものの中世後半の頃なのだろうか。



ここの博物館にはこの地図に示される北方圏を一つとして
時代や民族区分ではなく衣服、織物、狩猟道具や楽器、
面など様々なカテゴリーを設けて一緒に展示することで、
その差異、多様性を楽しむことが出来る。


前述の通り、20世紀の工芸品らいしきもあればモヨロ貝塚
オホーツク文化だろうか、の遺物の展示もあり、どう認識する
のか戸惑うことがあるのも事実ではあるけれど、ユニークで
有意義な時間を過ごすことの出来る施設であると思う。



最後に、展示最後にあった可愛らしい赤ちゃんの写真を。

    


どれも素朴さと思いの他の緻密さがある。厳しい環境で
あることが伺える。耐える為には求める機能も明瞭なのか
その仕事は確かなものに見える。そして多くはないのかも
しれない素材、材料を有効に使い作られるモノには
神秘的とも思える情景が刻まれているように感じられた。