銀河ヒッチハイク・ガイド / サンボマスター

BGM : サンボマスター「新しき日本語ロックの道と光」「サンボマスターは君に語りかける」

新しき日本語ロックの道と光

新しき日本語ロックの道と光

彼らは、何というか、驚きの対象では少なくとも無くて、まあ、クオリティというか、やっているなぁ、という感じで聞いているものですから、やはりこの2枚で充足してしまいそうです。好きですけれどね。カラオケ的には「新しき日本語ロックの道と光」の「この世の果て」「人はそれを情熱と呼ぶ」、「サンボマスターは君に語りかける」の「月に咲く花のようになるの」「青春協奏曲」と、けっこう直球なところが好きですね。

ダグラス・アダムスの著名な原作(でも例によって読んでないのです)を、原作者自身の遺稿脚本を元に映画化した、「銀河ヒッチハイク・ガイド」を見ました。

バイパス工事のため、我が家が破壊されてしまう寸前の主人公アーサー(マーティン・フリーマン)は、親友のフォード(モス・デフ)から、地球はあと数分で破壊されると聞かされ、実は宇宙人だった彼と共に、宇宙船にヒッチハイクして難を逃れる。そして、銀河ヒッチハイク・ガイドの著者であるモス・デフと、宇宙で知り合った頭が二つある宇宙大統領ゼイフォード(サム・ロックウェル)や、彼にナンパされ宇宙船に乗り込むことで偶然命拾いしたアーサーの憧れの女性トリリアンズーイー・デシャネル)、人間の思考回路を付与された試作ロボットで人間らしい典型としてなんでもネガティブ・シンキングなマーティン(声:アラン・リックマン)らと、宇宙船《黄金の心》号で旅をする作品です。

あまり期待しないで見たのですけれど、非常に面白かったのでした。それはたぶん、この映画の価値攪拌の仕方が心地よかったのです。単にブラック・ユーモアというだけではなくて、人間の世界がすがすがしいほどに大事にされない、徹底して軽く扱われる。その前提/仮定は有効だろうと思うのです。

以下、ネタばれです。

続きを読む