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羊男読書日記 このページをアンテナに追加

2016-08-16 2016年7月の読書

[]2016年7月読書

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1214ページ
ナイス数:12ナイス

優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)感想
いつもながらのよくわからない展開。あまり日本論にはなっていないような気がするんだけど。モナドボール)論は面白かった。当時、単子論は一部で流行っていたのを思い出した。
読了日:7月23日 著者:高橋源一郎
イギリス聖地紀行―謎のストーン・サークルを訪ねて (Trajal books)イギリス聖地紀行―謎のストーン・サークルを訪ねて (Trajal books)感想
ストーンサークルの紹介なんだけど網羅的でなく、著者の内面的な感想ばかりが目立つ。旅景の描写は悪くないのに少なく、無理やり精神系にもっていこうとしているのが残念。
読了日:7月17日 著者:沢田京子
本の雑誌388号本の雑誌388号感想
角川春樹伝説号。一気読み。一緒に働いていた社員の対談が面白い。こういう破天荒な人がまだ生きてるんだものな。角川文庫初期の米文学翻訳ものが私も謎だったのだが、春樹本人が出していたことを坪内祐三が触れている対談も貴重なもの。そのうち本当の伝説になっていくものだろう。
読了日:7月16日 著者:
閑な読書人閑な読書人感想
お気楽な読み物としては最良だけど、ときどき文学的憂鬱が顔を出すところがこのひとの持ち味なのかも。書評家のエッセイとはまた違って、どこか私小説的な趣きがある感じですね。
読了日:7月15日 著者:荻原魚雷
酔客万来: 集団的押し掛けインタビュー (ちくま文庫)酔客万来: 集団的押し掛けインタビュー (ちくま文庫)感想
面白くて一気読み。「酒とつまみ」という雑誌居酒屋でのインタヴュー集。既にこの雑誌は終わっているみたいで残念。よくある大人雑誌より面白そうなんだけど、短命だったんだね。創刊号中島らもが圧巻だった。
読了日:7月3日 著者:

読書メーター

2016-08-14 比較言語学における統計的研究法の可能性について

[]比較言語学における統計的研究法の可能性について


寺田寅彦ブームがときどきやってくる。このエッセイ昭和3年に書かれたものだが、日本語とマレー後の類似性といったトンデモな話から分子拡散論で道筋を示そうとしたり、統計的密度の勾配によって、言語拡散方向を推定するといった、先見的な発想が充満している。二国間類似した意味を持つ単語ローマ字に置換して近似的平均値を出し、その比較から一致する確率を求めている。「統計的方法長所は、初めから偶然を認容している点にある」と寺田寅彦は書いている。徹底して、実験科学を推進していたのですね。

2016-07-23 2016年6月の読書

[]2016年6月読書

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1060ページ
ナイス数:8ナイス

天崩れ落つる日 (ジャンプスーパーコミックス)天崩れ落つる日 (ジャンプスーパーコミックス)感想
これはいままで読んだことがなかった。ほとんどひとりで描いていたことがわかる筆致。ずれるオチ時代をあらわしていて、こういう本を読んでいなかったことがとてもうれしい。メジャーになった漫画家マイナー作品の更に掘り出しものてきな感じ。この雰囲気は勃興したばかりの青年誌の穴埋めにあったようないい加減な作りがなつかしい。
読了日:6月26日 著者:諸星大二郎
【特典ポストカード付】 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来【特典ポストカード付】 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来感想
アカデミアが変わってくれるのは、一般人にはありがたい。しかTEDのようにかっこよければなおさら良い。次世代安心感があるものね。未来はいだってなくならいし、良い未来も悪い未来も既に萌芽はここにある。内容的にはネット未来だけしか語られてないけれど、いづれメイカーやサービス業にも波及していくのだろう。それとそうなってほしい。老年にも参加できうなところが平成未来
読了日:6月26日 著者:江渡浩一郎,ニコニコ学会β実行委員会
夏目さんちの黒いネコ: やむを得ず早起き 2夏目さんちの黒いネコ: やむを得ず早起き 2感想
「半分ネコになった人が書いた」本。気が抜けたサイダーのような本で、炭酸飲料のような勢いがなく、安心して読める本。とはいえ、最後に出てくる韓国新聞の話は過激だろう。昭和を思い出しながら生きていく私にとっては水割りのように薄くて気持ちの良い本。
読了日:6月26日 著者:関川夏央
たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)感想
確かに「ハンカチ必要」はうそではないね若い時に読んだら必要だったと思う。ストロベリーSFないしは少女マンガSFとでもよべばよいか
読了日:6月12日 著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

読書メーター

2016-07-22 「大統領の最後の恋」クルコフ

[]「大統領の最後の恋

とても厚い本なのに、とても読書時間が短く感じられた小説。久しぶりにまだ終わってくれないで欲しいと思った本。青年時代中年時代老年時代の3つの話が並行して進んで収斂していくうちに主人公の心象が浮きあがってくるのは村上春樹の「ハードボイルドワンダーランド」と似ている。ささいな風景人生機微を重ねあわせるその雰囲気はオースターとも似ている。もっとこの作家小説を読みたい。もっと翻訳されてもいい作家だと思う。

2016-07-14 「帯広まで」林芙美子

帯広まで」林芙美子

レビュー小舎での踊り子が元夫を追って、帯広までいく話。

強い女の話でもあるし、せつない女の話でもある。

大正なのか昭和なのか時代はわからないが、その陰を色濃く写している、いまでは埋もれてしまった名編ではないかと思う。

林芙美子全集・第二巻所収

2016-06-19

「The Indiffernce Engine伊藤計劃

伊藤計劃記録」

「The Indiffernce Engine伊藤計劃

現在的で世界SF的な視野をもっている短篇だと思う。

伊藤計劃長編の「虐殺機関しか読んでいない。

既視感のあるサイバー感覚ギミックさが印象に残っているけれど、こうしたバ

チガルピやイーガンに通じるものも書いていたんだね。

確かに惜しいひとを失くしたんだとわかる。

世界感覚的な仕事をした後の松田優作のような、エポックメーキング存在なの

だろう。

2016-05-30 2016年4月の読書

[]2016年4月読書

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2896ページ
ナイス数:10ナイス

植草甚一スタイル (コロナ・ブックス (118))植草甚一スタイル (コロナ・ブックス (118))感想
ファン・ブックというものだろうか。植草甚一を知らない人向けの編集という感じで大雑把だけど、全頁カラーのためか気にならない。片岡義男エッセイが気負いなくていい。池内紀さんは気合い入りすぎ。
読了日:4月30日 著者:コロナ・ブックス編集部
西遊妖猿伝 (10) (希望コミックス (314))西遊妖猿伝 (10) (希望コミックス (314))感想
新たに与世同君という正邪のわからぬ道士が現れ、第二部「河西回廊篇」が始まる。唐軍や突厥まで入り乱れ、ますます先行きがわからない、西遊妖猿伝である
読了日:4月24日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (9) (希望コミックス (313))西遊妖猿伝 (9) (希望コミックス (313))感想
脇役かと思っていた黄袍や恵岸行者の登場が多い巻。しかし黄風大王の五百騎を相手にひとり戦う悟空というのが、あまりに漫画すぎるというか、石森章太郎っぽいねえ。
読了日:4月24日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (8) (希望コミックス (312))西遊妖猿伝 (8) (希望コミックス (312))感想
猪八戒の迷走が目立ってきた感じ。でも孫悟空暴走は止まらない。なんでも崩壊しいく物語の中で、七仙姑のルーニャンがお伽話のようにフェードアウトしていったのが唯一の救い。
読了日:4月24日 著者:諸星大二郎
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)感想
SFなのかと思えるほど現実に近いの近未来小説。「クリプトノミコン」や「ねじまき娘」と近傍にある感じ。そして物語スピードがついてくると、登場人物がひっぱっていく感じも似ている。しかし、イスラム系名前ロシア文学のそれよりも覚えにくいなあ。
読了日:4月24日 著者:グレッグイーガン
西遊妖猿伝 (7) (希望コミックス (308))西遊妖猿伝 (7) (希望コミックス (308))感想
小気味良い娘たちもすぐに散り散りになっていく序破急うまい展開に。活劇というのはこういうものを云う喩えか。
読了日:4月9日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (6) (希望コミックス (307))西遊妖猿伝 (6) (希望コミックス (307))
読了日:4月9日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (5) (希望コミックス (306))西遊妖猿伝 (5) (希望コミックス (306))感想
唐の李世民と事を交える悟空という破天荒な展開が面白い
読了日:4月9日 著者:諸星大二郎
素数の音楽 (新潮文庫)素数の音楽 (新潮文庫)感想
数学の話なので読み終わるのにとても時間がかかったけど、面白かった。素数だけの話で500頁も飽きさせずに読ませる本があるなんて。「リーマン秘密の小道」という言葉が美しく、読後にも頭の隅に残っている。
読了日:4月9日 著者:マーカスデュ・ソートイ

読書メーター

2016-04-09 2016年3月の読書

[]2016年3月読書

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1611ページ
ナイス数:6ナイス

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)感想
トマソンと地続きの傑作。路上生活者鈴木さんのビニールテント建築的な?視点で追う痛快作。こういういったルポは必ず同情に落ちていき、社会にいろいろ訴えるものなのだが、まったく異なる視線から私達に訴えかけている。久しぶりに一気読みした怪作。
読了日:3月26日 著者:坂口恭平
西遊妖猿伝 (4) (希望コミックス (303))西遊妖猿伝 (4) (希望コミックス (303))感想
とうとう孫悟空になってしまときが来た、という展開。しかし諸星ならではが、地下に蠢く地ヨウ夫人ナタ太子漢字探すのたいへんだね)の登場。巨霊神とはゴーレムで、六耳はキングコングか?
読了日:3月23日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (3) (希望コミックス (302))西遊妖猿伝 (3) (希望コミックス (302))感想
竜児女が死んでしまい、白雲洞も灰塵に帰してしまう。悟空はここから放浪を続けていくんだったか。
読了日:3月13日 著者:諸星大二郎
ユリイカ 2016年2月号 特集=原節子と〈昭和〉の風景ユリイカ 2016年2月号 特集=原節子と〈昭和〉の風景感想
昭和風景とあるが、一様に「永遠処女」を論じていて面白くない。四方田犬と片山杜秀面白くて頷いてしまう。あとは「自転車美人」とか「新しき土」を論じてるものぐらいかな。
読了日:3月13日 著者:岡田茉莉子,吉田喜重,蓮實重彦
まぼろし小学校―昭和B級文化の記録まぼろし小学校―昭和B級文化の記録感想
怪しいお菓子やら文房具やら、当時あれやこれやとアイディアを出して、子供に買わせていた大人がいたのを知る。それを楽しんで成長した子供大人になって、いまの便利なのか余計なのかわからない機能テンコ盛りの製品を生み出したのではなかろうか。ガラパゴス環境はここから始まった?
読了日:3月13日 著者:串間努
西遊妖猿伝 (2) (希望コミックス (301))西遊妖猿伝 (2) (希望コミックス (301))感想
竜児女が活躍する第二巻。斉天竜女という斉天大聖のいとこみたいな豪女を登場させられるのは、西遊記の亜製では諸星版だけだね。
読了日:3月5日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (1) (希望コミックス (300))西遊妖猿伝 (1) (希望コミックス (300))感想
なんだか読みたくなつて。三十年ぶりに再読とかそんなものか。面白さは不変。さすが諸星先生は偉大です。
読了日:3月4日 著者:諸星大二郎

読書メーター

2016-03-19 ONUKA

[]ONUKA

キエフバンド

ユーズリミックスのようにストレートなポップ。

メロディがきれいで、懐かしい音。

様々な楽器が奏でられ、インスト部分はとてもクラシカルで耳にいいバンド

ONUKA - YouTube

2016-03-12 2016年2月の読書

[]2016年2月読書

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1909ページ
ナイス数:5ナイス

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)感想
戦時下という、もはや戦後日本人にとっては特殊な状況をとてもリアルグロテスクに、けれども魔術的な幻覚をもよおされるような、あるいは暴力的麻痺状態を訴えかける作品物語のはじまり探偵小説かと思っていたが、だんだんリアリズムに展開が流れていく。おそらく後世に残っていく作品だろう。世界大戦という歴史のなかで、人間はどんなにおろかなことをしていたのか、物語の後半では痛々しいほどに問いかけてくる。この作家はいったい何を見てきたのだろう。
読了日:2月29日 著者:カズオイシグロ
関西赤貧古本道 (新潮新書)関西赤貧古本道 (新潮新書)感想
この人は本当に古本にはまってしまった杞憂な人としか言えない感じ。 冗談冗談に聞こえない感じで読んでいて、ちょっと辛い。 自分最近ネット以外ではブックオフの100円本しか利用してないけど、ここまで徹しているとは古本道は厳しいもの。 もうちょっとゆるい方が幸せになれるかも。
読了日:2月28日 著者:山本善行
もやしもん(13)<完> (モーニング KC)もやしもん(13)<完> (モーニング KC)感想
ちょっと唐突すぎる終わり方。最後に目立たない主人公を目立たせて終わっているが、ちょっと肩に力が入りすぎてる感じで、いままでのスロウ性格がくずれているような。でも漫画なんだからそんなことは当たり前か。最後まで楽しませてもらいました。いずれ再読してみたい。
読了日:2月21日 著者:石川雅之
幻想文学、近代の魔界へ (ナイトメア叢書)幻想文学、近代の魔界へ (ナイトメア叢書)感想
東雅夫へのインタビューが同時代自分としてはその頃の背景のリンクが繋がつて、あるいは同情して楽しかった。いまはSFばかり読んでいる気がするけれど、当時は幻想文学ばかり読んでいたことを実感した。それでもいまだに家にある泉鏡花全集は読み終えていない。平井呈一荒俣宏、「世界幻想文学全集」と三一書房をよく読んでいたことを思い出した。
読了日:2月14日 著者:一柳廣孝,吉田司雄
ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)感想
津原やすみの頃は知らない読者なので、津原泰水としては、ちょっともの足りない。津原泰水の意地悪さがあまり表面には出ていない。少女小説原本からそうなのか、こういう路線の話なのか。いやいや悪くはないです。次作も読もうと思う。主人公の吾魚彩子が、諸星大二郎の『栞と紙魚子』の神経が何本か抜けていると称される主人公の栞とだぶってしかった。
読了日:2月14日 著者:津原泰水
ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日ウクライナ日記 国民的作家が綴った祖国激動の155日感想
21世紀戦争とはこういうものだということを思い知らされた辛い読書だった。自宅のベランダから手榴弾の裂ける音と射撃音が聞こえる。武装した男達がマンション階段で息を潜めている。部屋にひとり残された娘。そんななかでも日常生活は続く。恐ろしいことだけではない。楽しいことだってある。最後の著者の言葉が響く。「続いているのは戦争だけではない。命も、日々も続いているのだ」。
読了日:2月11日 著者:アンドレイ・クルコフ

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