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羊男読書日記 このページをアンテナに追加

2016-09-17 2016年8月の読書

[]2016年8月読書

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:468ページ
ナイス数:9ナイス

廃駅ミュージアム廃駅ミュージアム感想
近所の廃駅を探すのは面白そうだけど、いつかいくかなあ。それよりも廃駅から心に残っている昔の風景を思い出して浸る方がいいいな。小さい頃に行った筑波駅の駅舎は覚えていた。たぶん写真が良いから、思い出せたのだろう。あとは、もっと駅舎についての建築学的なウンチクがあると均一的な光景も楽しめたと思う。
読了日:8月16日 著者:笹田昌宏
ユリイカ 2016年4月号 特集=デヴィッド・ボウイユリイカ 2016年4月号 特集=デヴィッド・ボウイ感想
山本寛斎高橋靖子の対談がすごく面白い。遠い過去のことを語っているのに、つい最近のことのようにボウイの行動を語っているのがとてもよく伝わってくる。あとのエッセイや論考やらは自分のなかの思い出にひたり過ぎていて、読んでいてつまらいか気持ち悪い。
読了日:8月5日 著者:高橋靖子,山本寛斎,上條淳士

読書メーター

2016-09-03

電車風呂 寺田寅彦

電車風呂寺田寅彦

大正時代に既に満員電車というもの日常的に起きていたことに驚く。

こういうエッセイがあること自体、昔から東京は人が多かったのだと思わさせら

れる。東京江戸時代から大都市だったと言われる所以である

「こう考えると日本のある種の過激思想の発生には満員電車も少なから責任

あるような気がする。」

ストレス政府転覆させるのである

いまだってそうなったっておかしくなくて、微妙な天秤の上にのかっている。

銭湯の湯船の中で見る顔には帝国主義もなければ社会主義もない。もし東京市

民が申し合せをして私宅の風呂をことごとく撤廃し、大臣でも職工でも 皆同じ

大浴場の湯気にうだるようにしたら、存外六(むつ)ヶしい世の中の色々の大問

題がヤスヤス解決される端緒にもなりはしまいか。」

この理屈というか、ローマの衰退を引用しているように堕情に傾くかもしれない

けれど、いまはこれが最上施策感情移入してしまうほど、いまに通 じる問

題の視点を見せてくれる人である。寅彦さんは。

2016-08-16 2016年7月の読書

[]2016年7月読書

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1214ページ
ナイス数:12ナイス

優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)優雅で感傷的な日本野球 〔新装新版〕 (河出文庫)感想
いつもながらのよくわからない展開。あまり日本論にはなっていないような気がするんだけど。モナドボール)論は面白かった。当時、単子論は一部で流行っていたのを思い出した。
読了日:7月23日 著者:高橋源一郎
イギリス聖地紀行―謎のストーン・サークルを訪ねて (Trajal books)イギリス聖地紀行―謎のストーン・サークルを訪ねて (Trajal books)感想
ストーンサークルの紹介なんだけど網羅的でなく、著者の内面的な感想ばかりが目立つ。旅景の描写は悪くないのに少なく、無理やり精神系にもっていこうとしているのが残念。
読了日:7月17日 著者:沢田京子
本の雑誌388号本の雑誌388号感想
角川春樹伝説号。一気読み。一緒に働いていた社員の対談が面白い。こういう破天荒な人がまだ生きてるんだものな。角川文庫初期の米文学翻訳ものが私も謎だったのだが、春樹本人が出していたことを坪内祐三が触れている対談も貴重なもの。そのうち本当の伝説になっていくものだろう。
読了日:7月16日 著者:
閑な読書人閑な読書人感想
お気楽な読み物としては最良だけど、ときどき文学的憂鬱が顔を出すところがこのひとの持ち味なのかも。書評家のエッセイとはまた違って、どこか私小説的な趣きがある感じですね。
読了日:7月15日 著者:荻原魚雷
酔客万来: 集団的押し掛けインタビュー (ちくま文庫)酔客万来: 集団的押し掛けインタビュー (ちくま文庫)感想
面白くて一気読み。「酒とつまみ」という雑誌居酒屋でのインタヴュー集。既にこの雑誌は終わっているみたいで残念。よくある大人雑誌より面白そうなんだけど、短命だったんだね。創刊号中島らもが圧巻だった。
読了日:7月3日 著者:

読書メーター

2016-08-14 比較言語学における統計的研究法の可能性について

[]比較言語学における統計的研究法の可能性について


寺田寅彦ブームがときどきやってくる。このエッセイ昭和3年に書かれたものだが、日本語とマレー後の類似性といったトンデモな話から分子拡散論で道筋を示そうとしたり、統計的密度の勾配によって、言語拡散方向を推定するといった、先見的な発想が充満している。二国間類似した意味を持つ単語ローマ字に置換して近似的平均値を出し、その比較から一致する確率を求めている。「統計的方法長所は、初めから偶然を認容している点にある」と寺田寅彦は書いている。徹底して、実験科学を推進していたのですね。

2016-07-23 2016年6月の読書

[]2016年6月読書

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1060ページ
ナイス数:8ナイス

天崩れ落つる日 (ジャンプスーパーコミックス)天崩れ落つる日 (ジャンプスーパーコミックス)感想
これはいままで読んだことがなかった。ほとんどひとりで描いていたことがわかる筆致。ずれるオチ時代をあらわしていて、こういう本を読んでいなかったことがとてもうれしい。メジャーになった漫画家マイナー作品の更に掘り出しものてきな感じ。この雰囲気は勃興したばかりの青年誌の穴埋めにあったようないい加減な作りがなつかしい。
読了日:6月26日 著者:諸星大二郎
【特典ポストカード付】 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来【特典ポストカード付】 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来感想
アカデミアが変わってくれるのは、一般人にはありがたい。しかTEDのようにかっこよければなおさら良い。次世代安心感があるものね。未来はいだってなくならいし、良い未来も悪い未来も既に萌芽はここにある。内容的にはネット未来だけしか語られてないけれど、いづれメイカーやサービス業にも波及していくのだろう。それとそうなってほしい。老年にも参加できうなところが平成未来
読了日:6月26日 著者:江渡浩一郎,ニコニコ学会β実行委員会
夏目さんちの黒いネコ: やむを得ず早起き 2夏目さんちの黒いネコ: やむを得ず早起き 2感想
「半分ネコになった人が書いた」本。気が抜けたサイダーのような本で、炭酸飲料のような勢いがなく、安心して読める本。とはいえ、最後に出てくる韓国新聞の話は過激だろう。昭和を思い出しながら生きていく私にとっては水割りのように薄くて気持ちの良い本。
読了日:6月26日 著者:関川夏央
たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)感想
確かに「ハンカチ必要」はうそではないね若い時に読んだら必要だったと思う。ストロベリーSFないしは少女マンガSFとでもよべばよいか
読了日:6月12日 著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

読書メーター

2016-07-22 「大統領の最後の恋」クルコフ

[]「大統領の最後の恋

とても厚い本なのに、とても読書時間が短く感じられた小説。久しぶりにまだ終わってくれないで欲しいと思った本。青年時代中年時代老年時代の3つの話が並行して進んで収斂していくうちに主人公の心象が浮きあがってくるのは村上春樹の「ハードボイルドワンダーランド」と似ている。ささいな風景人生機微を重ねあわせるその雰囲気はオースターとも似ている。もっとこの作家小説を読みたい。もっと翻訳されてもいい作家だと思う。

2016-07-14 「帯広まで」林芙美子

帯広まで」林芙美子

レビュー小舎での踊り子が元夫を追って、帯広までいく話。

強い女の話でもあるし、せつない女の話でもある。

大正なのか昭和なのか時代はわからないが、その陰を色濃く写している、いまでは埋もれてしまった名編ではないかと思う。

林芙美子全集・第二巻所収

2016-06-19

「The Indiffernce Engine伊藤計劃

伊藤計劃記録」

「The Indiffernce Engine伊藤計劃

現在的で世界SF的な視野をもっている短篇だと思う。

伊藤計劃長編の「虐殺機関しか読んでいない。

既視感のあるサイバー感覚ギミックさが印象に残っているけれど、こうしたバ

チガルピやイーガンに通じるものも書いていたんだね。

確かに惜しいひとを失くしたんだとわかる。

世界感覚的な仕事をした後の松田優作のような、エポックメーキング存在なの

だろう。

2016-05-30 2016年4月の読書

[]2016年4月読書

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2896ページ
ナイス数:10ナイス

植草甚一スタイル (コロナ・ブックス (118))植草甚一スタイル (コロナ・ブックス (118))感想
ファン・ブックというものだろうか。植草甚一を知らない人向けの編集という感じで大雑把だけど、全頁カラーのためか気にならない。片岡義男エッセイが気負いなくていい。池内紀さんは気合い入りすぎ。
読了日:4月30日 著者:コロナ・ブックス編集部
西遊妖猿伝 (10) (希望コミックス (314))西遊妖猿伝 (10) (希望コミックス (314))感想
新たに与世同君という正邪のわからぬ道士が現れ、第二部「河西回廊篇」が始まる。唐軍や突厥まで入り乱れ、ますます先行きがわからない、西遊妖猿伝である
読了日:4月24日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (9) (希望コミックス (313))西遊妖猿伝 (9) (希望コミックス (313))感想
脇役かと思っていた黄袍や恵岸行者の登場が多い巻。しかし黄風大王の五百騎を相手にひとり戦う悟空というのが、あまりに漫画すぎるというか、石森章太郎っぽいねえ。
読了日:4月24日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (8) (希望コミックス (312))西遊妖猿伝 (8) (希望コミックス (312))感想
猪八戒の迷走が目立ってきた感じ。でも孫悟空暴走は止まらない。なんでも崩壊しいく物語の中で、七仙姑のルーニャンがお伽話のようにフェードアウトしていったのが唯一の救い。
読了日:4月24日 著者:諸星大二郎
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)感想
SFなのかと思えるほど現実に近いの近未来小説。「クリプトノミコン」や「ねじまき娘」と近傍にある感じ。そして物語スピードがついてくると、登場人物がひっぱっていく感じも似ている。しかし、イスラム系名前ロシア文学のそれよりも覚えにくいなあ。
読了日:4月24日 著者:グレッグイーガン
西遊妖猿伝 (7) (希望コミックス (308))西遊妖猿伝 (7) (希望コミックス (308))感想
小気味良い娘たちもすぐに散り散りになっていく序破急うまい展開に。活劇というのはこういうものを云う喩えか。
読了日:4月9日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (6) (希望コミックス (307))西遊妖猿伝 (6) (希望コミックス (307))
読了日:4月9日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (5) (希望コミックス (306))西遊妖猿伝 (5) (希望コミックス (306))感想
唐の李世民と事を交える悟空という破天荒な展開が面白い
読了日:4月9日 著者:諸星大二郎
素数の音楽 (新潮文庫)素数の音楽 (新潮文庫)感想
数学の話なので読み終わるのにとても時間がかかったけど、面白かった。素数だけの話で500頁も飽きさせずに読ませる本があるなんて。「リーマン秘密の小道」という言葉が美しく、読後にも頭の隅に残っている。
読了日:4月9日 著者:マーカスデュ・ソートイ

読書メーター

2016-04-09 2016年3月の読書

[]2016年3月読書

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1611ページ
ナイス数:6ナイス

TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)TOKYO 0円ハウス 0円生活 (河出文庫)感想
トマソンと地続きの傑作。路上生活者鈴木さんのビニールテント建築的な?視点で追う痛快作。こういういったルポは必ず同情に落ちていき、社会にいろいろ訴えるものなのだが、まったく異なる視線から私達に訴えかけている。久しぶりに一気読みした怪作。
読了日:3月26日 著者:坂口恭平
西遊妖猿伝 (4) (希望コミックス (303))西遊妖猿伝 (4) (希望コミックス (303))感想
とうとう孫悟空になってしまときが来た、という展開。しかし諸星ならではが、地下に蠢く地ヨウ夫人ナタ太子漢字探すのたいへんだね)の登場。巨霊神とはゴーレムで、六耳はキングコングか?
読了日:3月23日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (3) (希望コミックス (302))西遊妖猿伝 (3) (希望コミックス (302))感想
竜児女が死んでしまい、白雲洞も灰塵に帰してしまう。悟空はここから放浪を続けていくんだったか。
読了日:3月13日 著者:諸星大二郎
ユリイカ 2016年2月号 特集=原節子と〈昭和〉の風景ユリイカ 2016年2月号 特集=原節子と〈昭和〉の風景感想
昭和風景とあるが、一様に「永遠処女」を論じていて面白くない。四方田犬と片山杜秀面白くて頷いてしまう。あとは「自転車美人」とか「新しき土」を論じてるものぐらいかな。
読了日:3月13日 著者:岡田茉莉子,吉田喜重,蓮實重彦
まぼろし小学校―昭和B級文化の記録まぼろし小学校―昭和B級文化の記録感想
怪しいお菓子やら文房具やら、当時あれやこれやとアイディアを出して、子供に買わせていた大人がいたのを知る。それを楽しんで成長した子供大人になって、いまの便利なのか余計なのかわからない機能テンコ盛りの製品を生み出したのではなかろうか。ガラパゴス環境はここから始まった?
読了日:3月13日 著者:串間努
西遊妖猿伝 (2) (希望コミックス (301))西遊妖猿伝 (2) (希望コミックス (301))感想
竜児女が活躍する第二巻。斉天竜女という斉天大聖のいとこみたいな豪女を登場させられるのは、西遊記の亜製では諸星版だけだね。
読了日:3月5日 著者:諸星大二郎
西遊妖猿伝 (1) (希望コミックス (300))西遊妖猿伝 (1) (希望コミックス (300))感想
なんだか読みたくなつて。三十年ぶりに再読とかそんなものか。面白さは不変。さすが諸星先生は偉大です。
読了日:3月4日 著者:諸星大二郎

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