高遠SFトークセッション行ってきた。

9月23日に高遠で行われたトークセッション『現代SFの読み方 国内編』に行ってきました。
少し前に運良くTwitterで開催を知ったのと、免許持ってない人間が小遣いの金額内で電車&バス使って日帰りできる距離だったので迷うことなく。

トークセッションの内容は他の方が詳しいのを上げているので(というか、私はこの手の感想をまとめるのが苦手なので)、誰得な旅行記を。またの名を備忘録ともいう。

朝早起きすると、黒い大型カバンへ財布の他に私的必須本の虐殺器官、ハーモニー、MGSGOPとSF繋がりでマルドゥックスクランブル三巻の計6冊を詰め込み、帰りの予定上、自転車漕いで最寄りの駅から一つ先の駅へ。
気が急いて駅へ早く来すぎたせいか、予定より一本早い電車(飯田線虎の子の最新車種313系)に乗って伊那市駅へ。

当初の計画では、9時に開店の三澤珈琲で前から食べたかったモーニング食べようと思ってたら、15分近く前に着いてしまった。
9時過ぎまで時間を潰してからお店へ行き、一階の珈琲豆販売コーナーの奥の階段から二階の喫茶店へ行くと、さすがにまだ誰も他の客がいなかった。
お目当てのモーニングを頼むと、虐殺器官を読みながら待つ。
ここのモーニングは卵料理(今回はゆで卵でした)とバタートースト、お好みでジャム、自家焙煎の淹れたてコーヒー2杯で500円という味も値段も最高のモーニング。
トーストと卵を食べ、おかわりのコーヒーを飲みながら虐殺器官と置いてあったミネラルウォーターの雑誌を読みながら1時間ねばる。

お探しの店舗のページはありませんでした

10時過ぎにお店を出ると、向かいのショッピングセンターのg.u.で秋物を見てどう見てもアルタイルなフード付きパーカーに後ろ髪を引かれつつ、近くのバス停に行ってバスを待つ。
JRバスに乗って揺られること約15分、高遠駅に到着。

しかしこの時点での時刻は11時ちょい過ぎ。
トークセッションの開始時刻15時まではあと4時間近くある。
高遠には前から大好きなティールームがあるので、まずはそこへ行く。

そこのお店は市街地からさらに高台にあり、市街地が一望でき、春は桜も見れるものの慣れてない人が車で行こうとすると道の狭さに絶句間違いなし。(左は急な段差畑、右は深くて幅広い用水路という高難易度)
車で来たわけではなかったので、持っていた本の町高遠のパンフレットでルートを確認すると、お店の目の前に出る遊歩道があるみたいなのでそこまで行ってみた。

結果:寺と墓地の間を通り、急勾配の土手道を登るはめに。

こんなの絶対おかしいよ…!

ぜえぜえ言いながら目的のお店に着くと、アッサムとスコーンのセットを注文。
お店のブログを見たらスコーンに使うクロテッドクリームは入荷が不安定な上、クリームの賞味期限が短いのでスコーンを提供できる日が限られているとのこと。
ここのスコーンは美味しいと評判なのであったことに感謝。

そしてここのお店はお菓子が甘さ控えめで、紅茶ポットはティーコージーで保温され、ミルクティーのミルクがきちんとした牛乳という本場英国のスタイルがきちんと守られている。
林望さんの著書でイギリスの紅茶に憧れていた私にはすごい嬉しいお店。

紅茶とお菓子のお店 木のすず

食べログ 紅茶とお菓子のお店 木のすず

ティータイムを楽しんで市街地に戻ると、ちょうど神社のお祭りらしく、子供たちが小さなお神輿を担いでいた。

それを横目に見つつ腕時計を見るとまだ時間がある。
昼食をどうしようかと思ったが、食事処があまりない。
悩んだ末、街中の喫茶店にてコーヒーとホットケーキで昼食に。
ここのコーヒーはスタバも真っ青なほどアレンジドコーヒーの種類が豊富で迷ったが、無難に深煎りブレンドのダビンチを注文。他にチョコレート入りのボルジアなるコーヒーもあり、アサクリ好きとしては見逃せなかった。今度来たらチャレンジしてみるかな。
ホットケーキはバターを塗った上にチョコアイスと生クリーム、チョコシロップの乗った激甘もの。
あまりの甘さに深煎りのブラックコーヒーがすいすい飲める恐ろしさ。

この時点でコーヒー3杯の紅茶2杯の胃で街をぶらつきながら高遠まんじゅうのお土産も買って本命のトークセッションまで待つ。


トークセッションの会場は仙醸蔵というかつての酒蔵を改装した建物の二階でした。
入り口には仕込み水が流れているのでそれが目印かも。
会場に早く来すぎたので一階のカフェで待たせてもらう。
待ってる間よく見たら使われている机が仕込み樽を加工したものっぽい?

開始10分ほど前に会場の準備ができたとのことで二階に上がると二間続きの和室でした。
ブックリストをもらい、好きな場所に座ってしばらくするといよいよトークセッション開始。

トークセッションでは前半に伊藤計劃さんについて語り、後半はゲストの3人がおすすめする国内SF小説について話してくださいました。
GGさんが伊藤計劃さんの作品について話された時の『現実から遠いSF、近いSF』というのがすごい分かりやすかったです。

2時間のトークセッション終了後はバスの時間まで1時間以上あったのでまた街をぶらついて、バス駅の待合室で待つ。
6時過ぎのその日の最終便だったのですっかり日が暮れて冷え込む中、伊那市駅まで帰還。
しかし、今度は電車が来るまで30分以上あったので、駅前ビルのラーメン屋で夕食にすると、本屋でいただいたブックリストの本がないか探す。

まず、『あなたのための物語』があったんですが、ゲストの3人が言ってた通り、すごいヘビー。
訳あって死についてここまで細かく描写されるとトラウマ的にアウトなのです…。
次に注目作のコーナーを見たら『ジェノサイド』があったのでざっと読んだら面白そうだったので残った小遣いはたいて購入。

この後は電車に乗って最寄り駅からひとつ手前の終点駅から自転車に乗って9時前には帰宅できました。

本当にためになる有意義なトークセッションでした。
リアルではチキンな奴なので直接お話しはできませんでしたが、ゲストのお三方、本当にありがとうございました!