モチベーションは楽しさ創造から

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「明日に後悔しない一日」を得ようとしすぎ、「今日を最良の一日」にできない人

ポッドキャスト「町山智浩のアメリカ映画特電」で「恋はデジャブ」という映画を知り、面白そうだったので見てみました。(ニコ動だと・・恋 は デジャブ 1/8‐ニコニコ動画(SP1)



これが大変、考えさせられる映画でした。是非、一度、見た方がいい。



主人公は、お天気キャスター。フィル。彼は皮肉屋で、いつも斜に構えて、とてもイヤなヤツ。(ゴーストバスターズのビル マレーが演じています)そんな彼が、北の田舎町のという田舎村のグランドフォックデーという村の田舎祭りに、イヤイヤ取材に行くことになる。そのイヤな取材の一日が終わり、帰ろうとするが雪で足止め。仕方なく、その村で宿泊することになる。

そして次の日、目が覚めると、次の日ではなく昨日と同じ日、自分以外は皆、昨日と同じ行動をとっている事に気づく。 嫌々訪れた町での不愉快な一日が、永久に繰り返されるのです。

起きるたびに、毎日毎日そのイヤな日が繰り返される。自殺をしても、起きると、その同じ日が繰り返される。無限ループ状態が続くのです。





タイトルと違い、とってもゾッとする話です。

この映画を見て、気づいた事をいくつか・・





この映画を見ると、「今日」「今」という事を考えさせられます。職業柄、常に、「将来」「明日」の事を常に考えてしまう自分にとっては、気づきの多い映画でした。(私だけでなく、多くの人が明日のことに煩わされすぎているのかもしれないと思いますね。)

  1. イヤな出来事でも、「昨日と違う出来事が起こる」ことへ感謝しよう
    主人公のフィルのように毎日同じ事が起こるとしたら・・
    繰り返される日が、自分にとって最高の一日(例えば、大口のお客様から契約が取れ、メチャクチャ美味いモノを食いに行き、親友達と最高に盛り上がる馬鹿話をして、ゆっくりと温泉につかり・・みたいな一日)だとしても、同じ事が何万回も繰り返されるとすれば、それは退屈きわまりないものになってしまう。予想可能な出来事しか起こらないとすれば、それがどんなに素晴らしい出来事でも退屈。

    人生の幸福の一つは、「予測不能な出来事」に出会うことなのでしょう。それが「イヤな出来事」であっても、退屈よりはマシ。自分が思ってもみないような出来事が起こり、不平不満を言いたくなる現実がたくさんあるのですが、ある意味、「それが人生の楽しみの一つ。人生のスパイスの一つだと思い、味わい尽くす必要があるのだろうなぁ」と、この映画を見て気づきました。


  2. どんな一日でも、最良の日にしていこうとする努力を行おう

    明日のことばかりを考えるのをよそう。もっと今日を大事にしよう

    主人公のフィルは、最初の一日は最悪の一日でしたが、何万回も同じ1日を繰り返し、「自分がどう行動をするか」という選択を変える事で、映画の最後には、その一日が最高の一日になりました。

    よく考えてみると、私は「自分はどう行動すべきか?」を真剣に考えて一日過ごしていないように思えます。どちらかといえば、「素晴らしい未来の為の今日」という事ばかりを意識しているのではないか・・


    そうではなく、「今日を最良の一日」「今日死んでも後悔しない一日」をどう過ごすかという事に、もっと意識を働かせる必要があるのではないか?明日困らないようにとか、明日にハッピーになれる為にとかを考えすぎてしまうようになっていると思うのです。ホントは、「今日を最良の一日」にする為であれば、別の選択肢があったハズなのに、「明日のための今日」と考えている為に別の選択肢を選んでしまう。


    人間だけが、「明日を予測する能力」があります。この能力が在るために、私達は生き延びてこれたのでしょうし、明日への貯金、明日のリスクを回避してこれた。しかし、ある意味、これが行き過ぎてしまっているのではないか?過剰に、「明日への備え」を考えてしまっているのではないか?


    その為に「今日の不幸」に自分が陥っているのではないか?「もっと今日一日を最良の日にしていこう!」と考えていいのではないだろうか?と反省しました。


  3. 今日を教訓にしていこう
    主人公のフィルは、女性を口説こうと、毎日アタックします。相手が何が趣味で、好物は何か?好みの男性は?毎日、フラレながら、情報を集めます。フィルにとっては、同じ日の繰り返しなのですが、女性にとっては始めての日。その情報をもとにアタックしていくので、何百回目には、女性を落とせるようになっています。


    私達の現実には毎日が同じ日というワケではありません。しかし今日の延長が明日ということ。もっと今日から学ぶという事を大事すべきなのでしょう。今日から学び、明日に活かす!
    何度か失敗すると、私達はもうダメだと思ってしまいます。それは、今日から学び「違う自分」になっている事を私達は忘れてしまっているからではないでしょうか?

    失敗しても、今日から学び「違う自分」に生まれ変わる。「違う自分」になり続けることができれば、誰でも成功を勝ち得ることができるのではないか?という事を気づかせてくれます。とても大事な事は、「今日の選択は最良の選択だったのか?もし、そうでないとすれば、明日からはどうしていくのか?」というキチンとした振り返りの時間を持つことではないでしょうか?

    失敗で終わるのは、「違う自分に生まれ変わる」のを辞め、チャレンジを辞めた人だけ!


  4. 今日の出会いを大切にする。段取りが狂ってもいいじゃないか!
    「明日の為の今日」を常に意識している私は、「段取り」「予定」が壊れることを嫌がってしまいます。時間の有効活用、明日以降の為の完璧な段取りを意識している為にスケジュール帳はメイッパイにやらなければいけない事が入っています。だから急な要件などで、予定が狂ってしまうとイライラしてしまいます。


    しかし、この為に、目の前を通っているチャンスや貴重な出会いを見失っているのではないか?セレンディビティという言葉がありますが、実際、思ってもいないような出会いが人生を変えていくということは数多くあります。計画的に勝ち得たモノよりも、セレンディビティで勝ち得たモノの方が大きいかもしれません。


    しかし、忙しい中で仕事をしているとこの事実をスッカリ忘れてしまいます。「人生をコントロールする為に作った計画やスケジュール」が、逆に「スケジュールが人生をコントロールしようとし始める」のです。


    スケジュールや段取りにギチギチに縛られるのはやめて、「出会いや段取り」を受け入れる余裕を作ることがとても大事なのでしょう。

これらは、私がこの映画を見た後に感じた教訓です。

「今日をどう生きるか?」について深く考えさせられる映画でした。是非、皆さんも一度見てください。絶対にオススメです。

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